安倍政権はやがて四カ月、再登場でもハネムーンはあったようでマスコミには好意的に扱われてきたが、そろそろ風向きもいくらか変ってゆくだろう。
もとより衣の下の鎧に気付いている私は、安部首相を高くは評価しない。しかしその光と功は認めている。それは外に出よう前に進もうとする姿勢だ。勿論、志向する方向が大切なのだが、それに異論はあってもなお、外へ前へは評価すべき動きだと思う。陽が正しいあるいは善、陰が間違いあるいは悪と言うほど世界は単純ではないが、陰険は拙い。
安倍首相は鳩山、菅そして野田(まあ野田さんには陰険な印象は少ないが貧乏くじを引かされたように見える)のお三方と比べれば明るく、外へ前への姿勢を感じる。
何と言っても空気が物言う日本では、外へ前へは明るく感じられ、蔵から資産を出して見ようという雰囲気が生まれるだろう。それが巡り巡って中下層まで浸透するかどうかは疑問だが、希望と余録は与えるかもしれない。
スポンサーの顔色を伺うマスコミに大は期待できない、ネットが優れた批評機能を発揮して、外へ前へを中下層に暖かく平和をもたらす方向へ一センチでも誘導できればと願う。