今日から六日間の休み、往診の重症患者さんは一人だけで、その方もこの一週間は大丈夫だろう。実際に呼ばれることは月に一回位でも、二十四時間何時呼ばれるか分からない生活というのはそれほど楽ではない。時間外の電話はそれこそ毎日掛かってくる。しかもインフルエンザの予約をしたいとか明日は診療しているかなど不急の用件が殆どだ。交代が居るわけではないので、本当に草臥れた。正直三十年近くやってきたこうした生活とはおさらばしたい。
相手の身になって考えるという心遣いのない人が声を荒げる世の中になってきた。5、6%だと思うが、自分を棚に上げ相手の不手際は許さない人達が居る。諭すのは勿論宥めるのも難しいというか、危険というか、係わりたくない心境になっている。聞く耳を持たない人からどうやって逃れれば良いだろう。医院は誰にも開かれており、誰でも同じように診ようとしてきたのだが、留守電への返事がたまたま二十分ばかり遅れただけで怒る患者さんには付き合いきれない。車で走行中や音楽を聴いていて気付かず、直ぐ返事できないことも二十回に一回くらいはあるのだ。
臨床は広く深く変化が多いので難しい。上手くいかなかった症例を反省して力を付けてきた。果たしてそれが世の中にも通じるものだろうか。2018年を振り返って誰しも一寸立ち止まり自分の過ぎ来し方を振り返る年の暮れだ。