
梯久美子さんのエッセイが好きで、梯さんのファンになった。叶わぬ事ではあるが同じ地図好きとして一度お会いしたい人だ。好きな文筆家は十指に余るが、梯さんは十五歳も歳下なのに同年配、時に年上に感じられる不思議な人だ。長女で姉貴風という訳でなく末っ子なのになぜだろう、多少教師的なところがあるのかもしれない。
黒木亮と同じように梯さんのどこかに北海道を感じる。この歳になって自分の中に北国親和性があるらしいと気付いた。人や物に触発されて、自分の中に新しいものを見つけるのは楽しいことだ。まあ世界では北緯42,3度など北国に入らないと言われそうだが。