駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

巡り巡る

2012年12月21日 | 小考

      

 嘔吐下痢症が多い。なんだかインフルエンザが流行しない隙を突いてはびこっているような感じがする。A組という暴力団が影を潜めたらB組という小振りの暴力団が幅を利かせ始めたという人間社会の現象に似ていると感じる。

 ノロウイルスやロタウイルスにもワクチンをという動きもあるようだが、ワクチンが普及して制圧出来たとなると**とか++とかウイルスが出てきそうな気がする。天然痘を克服したらエイズが出てきたように。

 別に人間を宿主とする病原体の縄張り争いがあるわけでもない?と思うが、巡り巡るのが世の常のようだ。大袈裟な連想かもしれないが、螺旋階段は人類の運命を象徴していると感じる。人類は螺旋階段を登っているのか降りているのか、自分は何千段目に生まれ合わせたのだろうか。眩暈を訴える患者がかくも多いのは、我々が逃げ場のない螺旋階段に居るからだろう。

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近くて遠い国では

2012年12月20日 | 政治経済

      

 韓国に女性大統領が誕生した。韓流に疎い私には韓国は今も近くて遠い国だ。私の韓国に対する知識と経験は平均的な通り一遍のもので、感覚としては敬して遠ざけるというよりは疎ましくて遠ざけるに近い。

 恐らくそうした私の偏った知見印象でも、比較的当たっているのではないかと思うのが過激な人達ということだ。勿論、それは多面の一面にしか過ぎないが、突出した特徴と感じている。

 女性大統領の誕生が過激というのは適切でない表現かも知れないが、日本人的感覚(私だけかも知れないが)では突出した踏み込みと感じられる。

 女性であることよりも、与党保守の選択に政治的意味はあるのであろうが、日本で簡単には女性大統領は生まれないと思うので、どうしてもどこか過激な印象を受けてしまう。

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去年と同じ感想

2012年12月19日 | 診療

     

 去年だったか一昨年だったか忘れたが確か同じ感想を書いた。年末の天皇誕生日は困る。休めて嬉しいはずなのだが、年末の祝日は前後の日にしわ寄せが来て大変なのだ。幸いインフルエンザが予防注射のお陰か流行していないので、パンクせずに済んでいるが、このところ毎日80人から90人の患者さんが押し寄せ脳心共に疲れている。身体も腰痛が出てコルセットを巻いている。

 これでインフルエンザが流行すれば百人を超す患者が押し寄せることになり、医者の方が病気になってしまう。本当にあった話だがH先生は百人で打ち止めにして医院を閉めていた。ここは無医村ではないので、他に回れば良いのだが、掛かり付けではみ出した患者さんは困っただろう。

 どうも私はそこまでは割り切れず数年前までは来る患者は拒ます、インフルエンザ流行時には何日も百人以上を診察したきた。もうそんな芸当は出来そうにない。内科は話を聞かなければならず、診察も脱衣があって手間取るので、速く診るには限界がある。しかも速く診るには見落としがないように神経を集中させねばならず、それを数十分ならともかく何時間も続けるのは前期高齢者の私には難しくなっている。

 空いている時は爺さん婆さんを診るのは世間話もして楽しいのだけれど、混んでいる時はてんやわんやの漫才になってしまう。正直、勘弁して欲しい。

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選挙後はまともな発言

2012年12月18日 | 政治経済

     

  一夜明けて自民民主維新公明の幹事長のインタビューを見た。各党の発言はまともで内容があり、選挙中とは微妙に異なる現実的で穏健な発言が多く少し安心した。殊に石破さんはよく考えてよく分かっている感じがした。維新の松野さんも覚悟と現実認識があるようで、自分を虚仮にした老人の暴走を食い止めてくれそうな印象を受けた。

 どうも選挙中は言葉が踊り、非難の応酬で国の将来を任すのが不安になる演説が多かった。又それを伝えるマスコミも興味本位の所があり、政治離れを助長したと思う。選挙後も落選した議員の取り上げ方など公正を欠き品位を疑う物が多い。垣間見た池上彰氏の選挙速報は聞きたいところを誰彼彼女となく直截に聞いてくれていた。高く評価したい。彼のような永田町感覚でないスポンサーに毒されていない解説者に活躍して貰いたい。

 NHKも今日の司会解説者は日曜討論と違い公平公正で分かり易く的確な質疑仕切りをした。名前は知らない人であったが、今後は彼等にNHKの政治番組を主導して欲しいと思った。

 今年の漢字は金だそうだがこれはカネと読むのが適当に思われる。カネはやや露骨なので経済の象徴としてと申し上げよう。投票に行った人の多くは現実重視経済重視から今回の選択をしたように思われる。確かに原発は危険、TPPは不安、消費税は困る。と言っても、反対だけで確実で現実的な対案ない党には投票しかねるというのが今回の選挙結果だろう。

 個人的には安倍さんを評価していない。しかしながら猫の目首相はもう結構、地位に就いたからには、幅広くバランスの取れたブレインを用意して、何よりも実質経済を回復させる政策をお願いしたい。お隣の中韓とは相手を尊重し理性的にお付き合いを願いたい。

 

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暴走老人に要注意

2012年12月17日 | 世の中

 

 

 舟が右に傾いだ。大丈夫かなあ、心配している。政権担当能力のなかった民主党の責任はあまりにも重い。

 低い投票率は試合放棄と同じ、自分が生きるていることをわしゃ知らんとはできない。自民党にこれほどの議席を与えて良かったのだろうか。

 自民党には有能な人も多いから実効ある施策を実行できるだろう。問題は不運な弱者をどうするか、異論を唱える自由と平和を好む人達をどう扱うかそして中韓との不要な摩擦を避けられるかにあると思う。

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