駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

平成を見送る花

2019年03月26日 | 世の中

         

 

 花冷えに花曇り、どうも桜の咲く季節に温暖晴天は少ないようだ。今朝は寒くはないが、曇天で桜はちらほらほんの数輪咲いているだけだった。二月は逃げる三月は去ると言われるようにこの二か月はあっという間だったように感ずる。

 新しい元号の発表まで一週間を切り、平成も一か月余りで終わる。平成の総括には厳しいものが多い、今頃になって証文の出し遅れの気もするが、二三年前では失敗の平成と単刀直入では何を言うかと目先しか見ない人達に叩かれたかもしれない。私の実感は停滞の平成だ。問題山積み先送り、気が付けば一周遅れでトラックを走っている。安倍首相は一周遅れているのに、三位争いをしているようにねじり鉢巻きで私に非はないと走っておられるようだ。

 人生の肝の三十年が停滞だったとは人間の心情としては中々受け入れがたい。それにしても昭和が懐かしく感じられるというのはどうした感覚だろう。アンダーフォーティには分からないだろう、オーバーフォーティには薄っすらわかるだろうか。明治大正昭和平成と元号には日本人にしか分からない感覚がある。確かに西暦と両立させるのは煩雑で分かりにくいのだが、直ぐに廃らせることはないだろう。随分日本化した共産党だが、元号では廃止と共産党のようなことを言っておられる。

 元号を掲げた小渕さんは似合っていた。菅さんの発表では元号が陰ると嫌味を言っておこう。どのような元号であれ、その響きを決めるのは国民で国語力不足の人の説明は不要だ。果たしてどのような元号になるのだろうか、陛下の英断と共に喜んで受け入れたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イチローを生んだMLBの国

2019年03月24日 | スポーツ

          

 

 イチローが引退した。                                

 「後悔など、あろうはずがない」と聞いて、そうかと思える希有な男が現役に終止符を打った。 

 指摘する人が居ない?ようなので書いておきたいのだが、イチローがここまでできたのはMLBなかんずくアメリカという国だったからではないかという気がしている。どのくらいの人が同意するか分からないが、私は以前からそう思っており、今や確信に近い。勿論、イチローだから築けた記録なのは間違いないが、アメリカMLBの環境は大きい。弓子夫人は頷かれる気がする。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の朝、孫宅に死す

2019年03月23日 | 診療

   

 

 今朝早く102歳のお婆さんが亡くなった。昨夜パンをひとかけら食べさせたらありがとと言って寝たそうなのだが、今朝出勤前に見に行ったら息をしていないとお孫さんから電話が来た。いつ何があってもと話してあったせいか動転した様子はなかった。

 往診に行った時に聞かされた「先生、あたしゃ長生きしすぎただよ」という言葉が耳に残っている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プロアマの差

2019年03月22日 | 小考

  

 

 将棋の第27期銀河戦の本戦トーナメントにアマチュア代表として出場した将棋講師の折田翔吾さん(29)大阪市阿倍野区が、プロの棋士に7連勝する快挙を果たした。

 なんだこれというのが私の感想、これは快挙を通り越している。大山十五世名人が存命ならお小言があるだろうし、プロへの登用を認めた気がする。

 昔はアマとプロの一番差がある業界は相撲と将棋と言われたのだが、今ではその差も微妙になってきたようだ。折田さんはセミプロという言い方が適当かどうか分からないが、元奨励会員でプロへ研鑽を積んでいたわけで趣味のアマチュアとはちょっと違う。運がなくプロにはなれなかったが、紙一重の力は持っていたわけだ。

 奨励会の壁を抜けてのプロにはなれなかったが、アマチュアでの好成績で編入したプロがおり、そこそこの好成績(負け越していない)を挙げている。七連勝というのは、中々難しく、したことのないプロの方も多いのではないだろうか。折田さんは希望されればプロ編入を許可しても良いと思う。

 将棋の奨励会を抜けるのは厳しく、紙一重で合格できず屈折した人生を余儀なくされた方も居られるだろう。しかしそれだけ難しい制度ながら、不合格でも折田さんのような力のある人も居るしプロには成れたけれどもという棋士も居られるわけで、選抜方法は難しいものだ。そういう意味では番付が全ての相撲のような制度の方が合理的かもしれない。

 しかし日本囲碁界ではぶっちぎりの井山も世界戦では韓国中国の後塵を浴びている、どういうことかとちょっとイラついてしまう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

如何なる星の下に

2019年03月21日 | スポーツ

              

 

 デビューの時から菊池雄星の存在は知ってはいたが特別注目はしていなかった。色々あって伸び悩んでいたが、ようやく芽を出した矢先、突然私のお気に入りだったBS放送MLBキャスターの深津留美さんと結婚したのでびっくりした。当初なんだこいつと思ったのだが、純粋な思いを深津さん受け入れたようだったので、彼女を見られなくなったのは残念だが二人を応援するようになった。二人ともMLBへの思いが強く、MLBへ行れば良いなあと思っていたのだが、それが実現しマリナーズへ移籍できた。こう書けばとんとん拍子のようだが、そうではなく色々な紆余曲折を二人で乗り越えてきたのだろうと思う。

 久しぶりに深津さんの写真と記事をネットで見ることが出来た。完全に仕事から引退したわけだがそれに対して「仕事が大好きだったので、正直さみしかったです。でも私が全力でサポートして、主人を強くして、無敵の男にしようと決めたので後悔はありません」とのこと、雄星は果報者と思うが決して棚からぼた餅ではなく精進努力の賜にも見える。

 メジャーリーガーの妻として送るアメリカ生活は、不安よりも楽しみの方が強い。

「あちらには婦人会があり、主な活動はチャリティーなんですが、早くそれに参加したいです。私は高校時代から、ボランティアで近くの老人ホームで童謡を歌う活動をしていましたが、チャリティー活動をできるのが今からすごく楽しみです」と書かれている。

 菊池雄星と留美のペアを応援してゆきたい。

 写真はネット記事から拝借

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする