駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

なぜ騙されるのだろう

2020年09月25日 | 小考

          

 

 ジャパンライフという詐欺商法の集団が逮捕された。なんども行政処分を受けながら四十五年間も数多くの人を騙し続けてきた。なぜ多くの人がうま過ぎる話しに騙されるのだろう。どうして何十年も逮捕されずに活動が出来たのだろう。

 世の中には理解しにくいことが多い。人間には自分だけは大丈夫と考える傾向があることが知られている。心理学で正常性バイアスと呼ばれている特性なのだが、騙される人は自分だけは大丈夫と思ったのだろうか。相手は人を騙すプロなので欲深い心の隙を利用して催眠商法と言われる手法で冷静になる間を与えなかったのだろうか。

  長く司直の手を逃れて来た背後に政治家への策略があったのかもしれない。

   世の中には詐欺に生まれたというと言い過ぎかもしれないが、詐欺の才能に恵まれた?悪者がどこにも居るようだ。詐欺は暴力犯罪と違い冷静で頭を使うからそれを良い方に使えば有能な仕事人として生きていけるのにと思うのだが、真人間には戻らず人を騙さずにはいられないようだ。

 政治家の中にも、多少詐欺的というか言いくるめる口舌の才能を持った人がおられるようだが、中々手ごわい人達で迂闊には批判できない。

   誰にも多い少ないはあっても欲や弱みがある、それに付け込んだうまい話には要注意だ。詐欺とまではいかないが誇大な広告も溢れている。決める前に複数の人に相談するのが簡単で有効な方法と思われる。あなただけ特別誰にも相談しないようには詐欺間違いなし。

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二人ならやっていける?

2020年09月24日 | 世の中

            

 

 少子化の原因は何だろう。経済的な余裕のなさが第一の要因とされている。確かにそれも原因の一つと思うが、それだけではないように思う。五十年前に比べて二十代の人の暮らしは厳しくなっているだろうか、感覚的にはさほどの差はないように思う。勿論、生活の基準内容が変わっているから金額だけで単純には比べられないと思うが、昔は一人では食べてゆけなくても二人だとできると言ったくらいで、余裕がないから諦めることは少なかったように思う?。どうも男女間の磁力が弱くなってきているような気がする。

 磁力にはホルモン的なものと社会的なものと二種類ありそうだ。社会と言うより世間と言ったほうがよさそうだが、昔は一人がはっきりした選択肢ではなかったように記憶する。世間の結婚磁力が弱まっていると観測する。

 一回しか経験がないが、勢いがないと結婚できないような気がする。三十四、五になると勢いもなくなるし面倒になるのではないかと推測する。どうもよくわからないが、お金を補助すれば解決(勿論、効果はあるだろう)するわけではなさそうだ。

 一体フランスはどうやって少子化を解消したか知りたいものだ。それは日本にも通用する方法だろうか、通用するならそれを取り入れることを菅さんにお勧めしたい。

  PS 少し調べたら、フランスでは経済的な子育て支援に父親の育児参加促進、婚外子受容などが功を奏したようだ。付け焼刃でない経済支援子育て支援が必要らしい。男女磁力説は的外れらしい。

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数値で語れ、どこに問題があるのか

2020年09月23日 | 町医者診言

             

 

 菅総理が携帯電話料金を四割下げると言葉にした。安くなれば大変助かるのだが、なぜ携帯料金だけ?。安倍前首相は数値目標を避けるようになっていた。数値は誤魔化しにくく・・、野党が達成できていないと指摘すれば一生懸命努力しているんだと逆襲していた。数値が出てくれば具体的な議論がしやすい。新聞は首相の言葉を忘れず、携帯料金がどれだけ下がるか、どうやって安くできたかをきちんと調査報告してほしい。

 菅首相はどういうわけか(小池知事の所管という心か)五輪には言及しなかった。通常の形では開催が難しそうで簡素化なども考慮されているようだが、これも経費を何割減らし、波及収入が何割減るかと数値で議論していただきたい。できるだけとか精一杯という形容詞で済む問題ではないからだ。

 できるだけとか精一杯はやってる感は演出できるが結実はうやむやになりやすい。数値を挙げて議論すればうやむやにしにくい。菅内閣には数値を挙げた議論をお願いしたい。

 少子化は大問題だが、なぜか理由がわかっているのだろうか。不妊治療援助は大切だが、妊孕性が根本的な問題なのか、そうならデータで示してほしい。デジタル化の遅れが問題と騒いでいるがなぜ遅れたか理由は明らかになっているのか。自分の欠点は指摘しにくいものだ。少子化もデジタル化もその方面の先進国がある。フランスや韓国に教えを乞うているだろうか。フランス韓国の調査団に入ってもらい問題点を洗い出し、それを公開して国民と共に考えれば、実効が上がると思う。

 三日間考えたが犬を飼う踏ん切りがつかない。犬種もミニチュアプードル、ポメラニアン、ミニチュアピンシャー、ミニチュアシュナイザー、ダックスフントと一長一短で迷う。高齢者には無理な気もしている。

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マスク美人?

2020年09月22日 | 小考

             

 

 この頃は外出すると95%の人がマスクをしている。マスクをしていると顔つきがよくわからない。唯、目は出ているので、美人そうに見える女性も多い。残念ながら眼福にあずかろうとちょっとマスクを外してみてとは頼めない。想像してみるだけに終わる。ただオペ室の経験から、なんだということの方が多いことを知っている。当たり前だが美人は少ないのだ。内科医はオペ室に縁は少ない、年に数回除きに行くだけだ。オペ室の看護師はマスクをしているので目がパッチリしていたりするとエキゾチックでものすごい美人のように見える。顔見知りの看護師も美人に見えてしまう。

 明眸皓歯と言うが美人は八割方目と口元でできていると思う。どちらかというと目の方が誤魔化すというと語弊があるが、魅力的に見えやすいようだ。美人はと語りだせばきりがないが、マスクは女性を美人に見せやすいと思う。想像は顔がまとまった方へ働くからだ。

 尤もなかなか機転の働く男も居てK氏はフレンチレストランでマスク姿のウエイトレスにちょっとどうとワインを試飲させていた。これが当たりのすごい美人で、美味しいですのにっこりに更に料理が美味しくなった。

 さて女性は男のマスク姿をどう思っているだろう、大して気にしていないかも知れない。

 だいぶん慣れたが、マスク顔にはどうしても、不完全な感じが残ると思う。

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今日は何の日

2020年09月21日 | 小考

                  

 

 今日は敬老の日らしい。老人と言われてさほど抵抗のない年齢になったが、果たして今も敬老という概念が生きているか、大いに疑問に感じている。令和に入る数年前から老人だけでなく人を敬うという気持ちが薄れてきた。今や絶滅危惧感覚になった。人を敬う気持ちが生きていた時代をご存じの方は、ああそうだなと思われるだろう。三十代以下の人には何の話か分からないかもしれない。

 昨日、久しぶりに繁華街を歩いたら、本屋がなくなり百円ショップになっていた。本を読まない人が増えたのだ。老人的感慨かもしれないが空恐ろしい気がする。本こそどこでもドアで、新しい世界を教えてくれる。一言では表現できない考えや一日では学べない知識を教えてくれる玉手箱なのに手に取る人が減ってきた。一方、一言で人や物事を捉え皮相を滑る人が増えたように見える。

 新型コロナ対応で行政のデジタル化が遅れているのが露わになって、それっとデジタル改革担当相職が新設された。抜擢された平井という人物が適任かどうかは徐々に明らかになる。この人は社民党党首だった福島瑞穂議員の発言に「黙れ、ばばあ!」と匿名で書き込んだのがバレたり、審議中にワニの動画を見ていたりした人物で果たして難しい概念や技術をやさしく説明することができるか、デジタル化によってに何をどうするか何がどうなるかを語ることができるか注目したい。できないようなら、単にデジタル機器が使えていい年をして人を敬う気持ちの乏しい押しが強いだけの人物で不適任ということになる。

 デジタル化が遅れたのは何故かを十分に検証し報告してほしい。デジタル機器の配布不足、連結配線不足などという現象面だけでなく、構造的心理的障害を明らかにしなければ、上滑りのデジタル促進に終わるだろう。平井卓也大臣には促進と並行してその分析をお願いしたい。

 

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