アンソニー・ブラクストン(Anthony Braxton) 1945年6月4日 イリノイ州シカゴ生まれ
マルチ・リード奏者、作曲家のアンソニー・ブラクストン、
モダン・ジャズのマルチ・リード奏者と言えば、フランク・ウエス、エリック・ドルフィー、サム・リバース等の様に、サックス、クラリネット、フルート等を持ち替えて演奏する優れたミュージシャンがいます。
ところがアンソニー・ブラクストンは、あらゆるサックス(ソプラニーノ、アルト、テナー、バリトン、バス、コントラバス)、クラリネット(A管、B♭、アルト、バス)等々、それにピアノも弾くし、取り上げたらキリが無いほど数多くの楽器を演奏することがあります。
1970年初頭、短期間でしたがチック・コリアのグループ(サークル)で活動していた時期もありましたが、大抵は自身の作曲による文字や記号のタイトル曲ばかりで、それらの大半はアヴァンギャルド・ジャズです。
しかし、時にはスタンダード曲を演奏することがあり、その内の3種類を取り上げてみました。
とは言っても、ブラクストン流解釈による演奏です。
「IN THE TRADITION」VOLUME 1 & 2 SteepleChase SCS-1015、1045

ANTHONY BRAXTON(as, cb-cl) TETE MONTOLIU(p)
NIELS-HENNING ORSTED PEDERSEN(b) ALBERT HEATH(ds)
録音 1974年5月29日
デンマークのレーベルに録音した最初のスタンダード集(2枚)で、ヨーロッパを中心に活動しているリズム陣との共演です。
中でもスペインのテテ・モントリューの参加が珍しいです。
ブラクストンはアルト・サックスで、ゴツゴツした感覚のアドリブを展開します。
一方のコントラバス・クラリネットを使用する曲では、極限の低音域のずっしりした演奏です。
このコントラバス・クラリネット、1980年を境に演奏することは無くなった様です。
「SEVEN STANDARDS 1985」 VOLUME Ⅰ&Ⅱ
WINDHAM HILL RECORDS MA-0203, 0205


ANTHONY BRAXTON(as) HANK JONES(p) RUFUS REID(b) VICTOR LEWIS(ds)
録音 1985年1月30日、31
最初の録音からおよそ10年後に、ニューヨークで米国の一流ミュージシャンと共演したものです。
ブラクストンはアルト・サックスのみを使用しています。
最初のアルバムと同じピアノ・トリオとのセッションながら、普通のスタンダード集となっています。
やはりメンバーとの関係もあるのでしょうか。
「STANDARDS (QUARTET) 2003」 LEO TECORDS CD LR 431/434

ANTHONY BRAXTON(reeds) KEVIN O’NELL(g) ANDY EULAU(b)
KEVIN NORTON(perc) 録音 2003年2月~11月
この4枚組CDはいずれも同じメンバーで、フランス、ベルギー、スペイン、イタリアの各々数か所で録音されています。
こちらはスタンダード集とはいえ、ミュージシャンのオリジナル曲も多く取り上げられています。
中でもビル・エバンスのワルツ・フォー・デビや、ポール・デスモンドのテイク・ファイブを演奏するとは、ちょっと驚きです。
大半の曲はアルト・サックスによるオーソドックスな演奏ですが、エディ・ハリスのフリーダム・ジャズ・ダンスではクラリネットに持ち替えチョッと過激に、アヴァンギャルド奏者の顔を見せています。
また、ロニーズ・ラメントではテナー・サックスを吹いていますが、ジョン・コルトレーンのこの曲をいかに料理するかが聴きどころです。
リズム陣はピアノからギターに代わり好演していて、これら3種類の中ではこのCDがブラクストンの演奏に一番合っているように思います。
それにしても1曲の演奏時間が長~く、20分を超すものまでありますが、聴いていて違和感は無く、CDのメリットを生かした内容となっています。
マルチ・リード奏者、作曲家のアンソニー・ブラクストン、
モダン・ジャズのマルチ・リード奏者と言えば、フランク・ウエス、エリック・ドルフィー、サム・リバース等の様に、サックス、クラリネット、フルート等を持ち替えて演奏する優れたミュージシャンがいます。
ところがアンソニー・ブラクストンは、あらゆるサックス(ソプラニーノ、アルト、テナー、バリトン、バス、コントラバス)、クラリネット(A管、B♭、アルト、バス)等々、それにピアノも弾くし、取り上げたらキリが無いほど数多くの楽器を演奏することがあります。
1970年初頭、短期間でしたがチック・コリアのグループ(サークル)で活動していた時期もありましたが、大抵は自身の作曲による文字や記号のタイトル曲ばかりで、それらの大半はアヴァンギャルド・ジャズです。
しかし、時にはスタンダード曲を演奏することがあり、その内の3種類を取り上げてみました。
とは言っても、ブラクストン流解釈による演奏です。
「IN THE TRADITION」VOLUME 1 & 2 SteepleChase SCS-1015、1045






ANTHONY BRAXTON(as, cb-cl) TETE MONTOLIU(p)
NIELS-HENNING ORSTED PEDERSEN(b) ALBERT HEATH(ds)
録音 1974年5月29日
デンマークのレーベルに録音した最初のスタンダード集(2枚)で、ヨーロッパを中心に活動しているリズム陣との共演です。
中でもスペインのテテ・モントリューの参加が珍しいです。
ブラクストンはアルト・サックスで、ゴツゴツした感覚のアドリブを展開します。
一方のコントラバス・クラリネットを使用する曲では、極限の低音域のずっしりした演奏です。
このコントラバス・クラリネット、1980年を境に演奏することは無くなった様です。
「SEVEN STANDARDS 1985」 VOLUME Ⅰ&Ⅱ
WINDHAM HILL RECORDS MA-0203, 0205






ANTHONY BRAXTON(as) HANK JONES(p) RUFUS REID(b) VICTOR LEWIS(ds)
録音 1985年1月30日、31
最初の録音からおよそ10年後に、ニューヨークで米国の一流ミュージシャンと共演したものです。
ブラクストンはアルト・サックスのみを使用しています。
最初のアルバムと同じピアノ・トリオとのセッションながら、普通のスタンダード集となっています。
やはりメンバーとの関係もあるのでしょうか。
「STANDARDS (QUARTET) 2003」 LEO TECORDS CD LR 431/434



ANTHONY BRAXTON(reeds) KEVIN O’NELL(g) ANDY EULAU(b)
KEVIN NORTON(perc) 録音 2003年2月~11月
この4枚組CDはいずれも同じメンバーで、フランス、ベルギー、スペイン、イタリアの各々数か所で録音されています。
こちらはスタンダード集とはいえ、ミュージシャンのオリジナル曲も多く取り上げられています。
中でもビル・エバンスのワルツ・フォー・デビや、ポール・デスモンドのテイク・ファイブを演奏するとは、ちょっと驚きです。
大半の曲はアルト・サックスによるオーソドックスな演奏ですが、エディ・ハリスのフリーダム・ジャズ・ダンスではクラリネットに持ち替えチョッと過激に、アヴァンギャルド奏者の顔を見せています。
また、ロニーズ・ラメントではテナー・サックスを吹いていますが、ジョン・コルトレーンのこの曲をいかに料理するかが聴きどころです。
リズム陣はピアノからギターに代わり好演していて、これら3種類の中ではこのCDがブラクストンの演奏に一番合っているように思います。
それにしても1曲の演奏時間が長~く、20分を超すものまでありますが、聴いていて違和感は無く、CDのメリットを生かした内容となっています。