第199回はダイナ・ワシントンのエマーシー盤です。
「For Those In Love」 EmArcy MG-36011

1. I Get A Kick Out Of You
2. Blue Gardenia
3. Easy Living
4. You Don't Know What Love Is
5. This Can't Be Love
6. My Old Flame
7. I Could Write A Book
8. Make The Man Love Me
Dinah Washington (vo) Clark Terry (tp) Paul Quinichette (ts)
Jimmy Cleveland (tb) Cecil Payne (bs) Barry Galbraith (g)
Wynton Kelly (p) Keter Betts (b) Jimmy Cobb (ds)
録音 1955年3月15~17日
エマーシーには1954年8月にクリフォード・ブラウンのユニットを中心としたメンバーと共演した「Dinah Jams」がありますが、こちらは先日亡くなったクインシー・ジョーンズの初期のアレンジも楽しめることから取り上げて見ました。
ちなみに「Dinah Jams」は、LAでのライブであるからして、ダイナの高揚した歌唱が展開されており、3曲がメドレーで演奏される「Come Rain Or Come Shine」では、ピアノ・トリオの伴奏で彼女の張り切った歌を聴くことが出来ます。
話をこのアルバムに戻して、
ブルースやゴスペルを基本として、ビブラートを生かしながらソウルフルに歌うのが得意な彼女が、スキャットや楽器との掛け合いも無い中で、そのカテゴリーを超えて挑んでいることが分かるアルバムです。
軽快なテンポでスタートする「 I Get A Kick Out Of You」は、音階の幅広い歌声と共に、クインシーのアレンジも粋で、ウイントン・ケリーのジャンプするピアノ・ソロや、クラーク・テリーの高音を生かしたトランペット・ソロも聴き所となっています。
ビリー・ホリディが得意としていた「Easy Living」は、なんとなくビリーの歌と被って聞こえるし、「This Can't Be Love」では、本領を発揮してシャウトする場面もあります。
また、バリー・ガルブレスのギターをバックに歌い出す「You Don't Know What Love Is」や「My Old Flame」では、感情を込めて歌う彼女の別の一面を聞くことが出来ます。
ミディアム・テンポで演奏される「 I Could Write A Book」では、スイングしながら心地よく歌っており、彼女の幅の広さを窺える1曲となっていて、この曲がこのアルバムの中で一番好きです。
そして、何れの曲も中間部では各人が交互にソロを取る部分が上手くアレンジされていて、歌と共に楽器演奏も楽しめるアルバムです。
「For Those In Love」 EmArcy MG-36011



1. I Get A Kick Out Of You
2. Blue Gardenia
3. Easy Living
4. You Don't Know What Love Is
5. This Can't Be Love
6. My Old Flame
7. I Could Write A Book
8. Make The Man Love Me
Dinah Washington (vo) Clark Terry (tp) Paul Quinichette (ts)
Jimmy Cleveland (tb) Cecil Payne (bs) Barry Galbraith (g)
Wynton Kelly (p) Keter Betts (b) Jimmy Cobb (ds)
録音 1955年3月15~17日
エマーシーには1954年8月にクリフォード・ブラウンのユニットを中心としたメンバーと共演した「Dinah Jams」がありますが、こちらは先日亡くなったクインシー・ジョーンズの初期のアレンジも楽しめることから取り上げて見ました。
ちなみに「Dinah Jams」は、LAでのライブであるからして、ダイナの高揚した歌唱が展開されており、3曲がメドレーで演奏される「Come Rain Or Come Shine」では、ピアノ・トリオの伴奏で彼女の張り切った歌を聴くことが出来ます。
話をこのアルバムに戻して、
ブルースやゴスペルを基本として、ビブラートを生かしながらソウルフルに歌うのが得意な彼女が、スキャットや楽器との掛け合いも無い中で、そのカテゴリーを超えて挑んでいることが分かるアルバムです。
軽快なテンポでスタートする「 I Get A Kick Out Of You」は、音階の幅広い歌声と共に、クインシーのアレンジも粋で、ウイントン・ケリーのジャンプするピアノ・ソロや、クラーク・テリーの高音を生かしたトランペット・ソロも聴き所となっています。
ビリー・ホリディが得意としていた「Easy Living」は、なんとなくビリーの歌と被って聞こえるし、「This Can't Be Love」では、本領を発揮してシャウトする場面もあります。
また、バリー・ガルブレスのギターをバックに歌い出す「You Don't Know What Love Is」や「My Old Flame」では、感情を込めて歌う彼女の別の一面を聞くことが出来ます。
ミディアム・テンポで演奏される「 I Could Write A Book」では、スイングしながら心地よく歌っており、彼女の幅の広さを窺える1曲となっていて、この曲がこのアルバムの中で一番好きです。
そして、何れの曲も中間部では各人が交互にソロを取る部分が上手くアレンジされていて、歌と共に楽器演奏も楽しめるアルバムです。
2曲目の「Blue Gardenia」は、「マジソン郡の橋」
の大事なシーンで使われてましたね。同映画では、
ダイナ・ワシントンの他に、アイリン・クラールとジョニー・ハートマンも
使われており、クリント・イーストウッドの渋い選択だなと
思ったことを憶えています。
今晩は!
ダイナ・ワシントンへの投稿、ありがとうございます。
教えていただいた映画のことは存じ上げませんでしたので、機会があれば観てみたいです。
彼女のジャズ関係の録音(レコード)は、あまり多くは無いので、今回掲載いたしました2枚を何時も聴いております。
今後とも宜しくお願いします。