第200回はハンニバルのベルリン・ジャズ・フェスティヴァルでのライブ盤です。
「HANNIBAL IN BERLIN」 MPS 68.152
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0e/51/fe36df0819730a641770b478d8aa94dc_s.jpg)
1. The 23rd PSALM
2. Willow Weep For Me
3. Bessie's Blues
4. Swing Low Sweet Chariot
5. My Favorite Things
Hannibal Marvin Peterson (tp) George Adams (ts)
Michael Cochrane (p) Diedre Murray (cello) Steve Neil (b) Allen Nelson (ds)
録音 1976年11月3日
ジャズ・フェスティヴァルでの演奏を意識したかどうかは分かりませんが、ハンニバルにしては珍しく大半が知名度のある曲を選択しており、これを相方を務めるジョージ・アダムスと共に如何に演奏するかが興味深いアルバムです。
ハンニバルのラッパはハイノートを目一杯鳴らす奏法に特徴があり、それはトレモロによるファンファーレ的なイントロを経て演奏が始まる1曲目のオリジナル曲「The 23rd PSALM」から全開となり、ここではハンニバルとマイケル・コーレーンのピアノがフューチャーされています。
スタンダードの「Willow Weep For Me」は、テンポを落としての演奏ですが、ここでもハンニバルのラッパはフルトーンで鳴っていて、ジョージ・アダムスもそれに影響されてか、途中からは刺激的なソロを展開しながら演奏が進み、最後はハンニバルのカゼンツァで静かに終わっています。
コルトレーンの「Bessie's Blues」においては、後半部でラッパとドラムスによるデュオ部分が白熱していて聞き応えがあります。
「Swing Low Sweet Chariot」では、チェロによる導入部から始まり、テーマに入ってリズム陣による2小節のパターンが繰り返される上を、ハンニバルのラッパがメロディを高らかに鳴らして行くという構成となっていて、演奏後の聴衆の拍手も大きいです。
最終曲の「My Favorite Things」は、1曲目と同様にラッパのソロで始まり、テーマに入ってからはアップ・テンポの3拍子でグイグイと迫っていき、続くアダムスはコルトレーンを意識してか、フリーキィなトーンを織り交ぜながら強烈なソロを披露しており、再びハンニバルが受け継いでアダムスを上回る猛烈なソロで、テーマに戻りますが、聴衆の興奮度が良く分かるように、演奏終了後の聴衆の拍手と口笛が長く収録されています。
このアルバムは、ライブ盤ながら録音状態も良好で、ハンニバル・マービン・ピーターソンの演奏を十分に楽しめます。
「HANNIBAL IN BERLIN」 MPS 68.152
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1. The 23rd PSALM
2. Willow Weep For Me
3. Bessie's Blues
4. Swing Low Sweet Chariot
5. My Favorite Things
Hannibal Marvin Peterson (tp) George Adams (ts)
Michael Cochrane (p) Diedre Murray (cello) Steve Neil (b) Allen Nelson (ds)
録音 1976年11月3日
ジャズ・フェスティヴァルでの演奏を意識したかどうかは分かりませんが、ハンニバルにしては珍しく大半が知名度のある曲を選択しており、これを相方を務めるジョージ・アダムスと共に如何に演奏するかが興味深いアルバムです。
ハンニバルのラッパはハイノートを目一杯鳴らす奏法に特徴があり、それはトレモロによるファンファーレ的なイントロを経て演奏が始まる1曲目のオリジナル曲「The 23rd PSALM」から全開となり、ここではハンニバルとマイケル・コーレーンのピアノがフューチャーされています。
スタンダードの「Willow Weep For Me」は、テンポを落としての演奏ですが、ここでもハンニバルのラッパはフルトーンで鳴っていて、ジョージ・アダムスもそれに影響されてか、途中からは刺激的なソロを展開しながら演奏が進み、最後はハンニバルのカゼンツァで静かに終わっています。
コルトレーンの「Bessie's Blues」においては、後半部でラッパとドラムスによるデュオ部分が白熱していて聞き応えがあります。
「Swing Low Sweet Chariot」では、チェロによる導入部から始まり、テーマに入ってリズム陣による2小節のパターンが繰り返される上を、ハンニバルのラッパがメロディを高らかに鳴らして行くという構成となっていて、演奏後の聴衆の拍手も大きいです。
最終曲の「My Favorite Things」は、1曲目と同様にラッパのソロで始まり、テーマに入ってからはアップ・テンポの3拍子でグイグイと迫っていき、続くアダムスはコルトレーンを意識してか、フリーキィなトーンを織り交ぜながら強烈なソロを披露しており、再びハンニバルが受け継いでアダムスを上回る猛烈なソロで、テーマに戻りますが、聴衆の興奮度が良く分かるように、演奏終了後の聴衆の拍手と口笛が長く収録されています。
このアルバムは、ライブ盤ながら録音状態も良好で、ハンニバル・マービン・ピーターソンの演奏を十分に楽しめます。