アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

クチナシ - 八重、一重

2024-06-26 12:00:00 | みんなの花図鑑
八重のクチナシ

つぼみのときは黄緑色で、ねじれらせん状になっています。









八重のクチナシの花弁は雄しべが変化したものと言われています。




でも、シベらしきものが見えています。
八重のクチナシの中を解体した人の話によると、
「《八重咲きのクチナシでは雄しべや雌しべが花弁化しているために果実ができない。》という表現は正しくないことになる。想像も含めて言えば、「八重咲きのクチナシでも雄しべや雌しべは存在するが、子房の機能が不完全であることが多く、結実に至るのはまれである。」くらいのことであろうか。」
(続・樹の散歩道「クチナシの花の雄しべが奇妙な形態となっている理由」)





一重のクチナシ

さて、ここからは一重のクチナシです。中央の黄色いシベがタコのような恰好をしてますが、これは何がどうなっているのでしょうか?



開いたばかりのクチナシを見ると、先ほどのタコの足のような部分がタコの頭のほうに近づいています。



実を言うと、タコの頭の部分がめしべで タコの足みたいに見えたものがおしべだったのです。



つぼみをみると絞り込まれています。このときに、ぎゅっと絞って雄しべの出した花粉をめしべの花柱に押し当てているんですね(きっと)。




再掲しますが、なので雌しべの花柱は雄しべ内壁がコピー(転写)されています。




自家受粉しちゃうんじゃないの!?



クチナシの盆栽を育てている人に聞いてみました。
Aさん「筆に雌しべの表面に付いている花粉を採って他の花に付けてやります」
Bさん「蕾のときに自家受粉しちゃってるのであえて人工授粉は不要では?」

正解は どっちなんでしょうね? !(^^)!








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