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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

エノコログサ - モフモフの正体

2023-08-29 14:00:00 | みんなの花図鑑

イネ科のエノコログサ(ネコジャラシ)は仔犬の尻尾みたいな可愛い花穂を展開します。




近づいて見ると、粒々(つぶつぶ)から出ている長い毛の所どころに ゴミのようなものが付いているのが分かります。




イネ科は器官の名前が難しくて、とっつきにくいです。
まず後に実になる粒々の部分を小穂(しょうすい)といいます。
小穂の間から出ている毛のことを刺毛というらしいです。
よく「ススキに芒(のぎ)あり オギに芒なし」なんていいますけど、ススキの穂に付いている芒とエノコログサの刺毛とはどう違うんでしょう?
「イヌビエなどの穂から出る毛は、小穂を包む鱗片(穎)の先端から伸びるであるが、エノコログサの場合、この毛は芒ではなく、小穂の柄から生じる長い突起である。」(wiki「エノコログサ」)




さて、ごみの正体ですが、赤いブラシ状の器官が小穂の先についている雌しべの柱頭(受粉器官)です。
その横に小さなヤッコ凧みたいなのは花粉放出後の葯のようです。






器官の名称が分かりやすい図は ここにあります。



この画像は昼過ぎに撮ったものですが、「エノコログサは6:30-7:00ころが開花のピーク」という情報があります。
そのころですと、羽毛のきれいな柱頭や花粉を持った葯が見られたかもしれません。




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