アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヒャクニチソウ - 筒状花

2020-07-01 09:50:00 | みんなの花図鑑

キク科のヒャクニチソウです。 学名 Zinnia elegans (ジニア・エレガンス) です。 和名(百日草)も学名(ジニア)も 単純明快でさっぱりしていて好きな名前です(^^ゞ
典型的なキク科の花序の形態をしていて、花壇でこれを見ると必ずこの頭状花序を覗いてみたくなります (^^)/
頭状花序の中央のふくらみは 筒状花(管状花)の集合。
周囲の花弁のようなのが 舌状花といって、これも一枚一枚が 花です。ジニアの舌状花は 雌花なんだそうです。
で、今日の関心は 中央の 筒状花の集合。筒状花は両性花です。筒状花の集団は周囲から中心に向かって咲き上がっていきます。筒状花の盛り上がりの麓近くにあるリボンのような(Yの字の先を丸くした)ものは咲き終わって雌しべだけが残った状態です。




開花初期の(青年期の)筒状花です。花弁のようなけば立った部分は雄しべで、下部は合着して筒状になっています(筒状花)。
花粉はこの筒の内側の壁についています。 上のほうの花粉だけ見えてます。




次の段階で (決定的な写真がありませんが m(_ _)m) 未発達な雌しべが雄しべの筒の中を上へせりあがってきます。このとき、雌しべの花柱は内壁の花粉を筒の上へ ずり上げます。




花粉が筒の外に出切ってから、めしべの花柱が伸びて先が2つに分かれ、柱頭として機能するようになります(受粉態勢に入ります)。
このように、花粉が出切ってから雌しべが受粉可能となる(「雄性先熟」といいます) ので、花粉が同じ花に受粉すること(同花受粉)は、ほとんど起きません。




受粉が終わるころには 開いていた花弁のような雄しべ(奥)は 枯れ落ち、 雌しべのリボンのような柱頭部分だけが残ります(手前)。



仲間の Zinnia peruviana (ジニア・ペルビアナ?) でおさらいです。

名前が分からなかったので、スマホの Google Lensアプリで 検索したら ”Zinnia peruviana” と候補を出してきました。”Zinnia peruviana” を機械翻訳させたら 「ペルーの百日草」となりました (^^)/

「ペルーの百日草」 分布と生息地
ネイティブ範囲Z.のperuvianaの南東部からスパンアリゾナと大アンティル諸島の南にアルゼンチン。(英文wiki 「Zinnia peruviana」の機械翻訳より)



やや奥の 2本の筒状花(ピントの合った花)が、まさに雌しべが花粉を押し上げて筒の上に顔を出したところです。




6 コメント

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愛知県 (カンサン)
2020-07-01 18:42:41
アブリルさんへ、ヒャクニチソウもこうやって拡大して見ると、別物のようですね。
愛知県で学生服のカルテルの疑いがあり、公正取引委員会が調査結果を発表しました新型コロナや香港と中国、アメリカのニュースがある中、ひっそりと進んでいたのが出てきました。
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Re:カンサンさん^^ (アブリル)
2020-07-01 21:06:38
カンサンさん、こんばんは~
いつも情報ありがとうございます。
新型コロナの感染者の話題ですが、日本、中国、インドシナ3国、タイ、ミャンマーが著しく感染率が低いのはカンサンさんどうしてだと思いますか?
ぼくは 米を主食にしているからだと思います。
アフリカの感染者が低い地域は イネ科のソルガム(こうりゃん)を主食としてきたからだと。
(誰もまだ言ってないことですけど)
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ライフスタイルの違い? (カンサン)
2020-07-01 23:07:54
アブリルさんへ、↓ サライの話だと、
ライフスタイルが違うのが影響があるのではという話です。
ご参考に!

https://serai.jp/living/389700
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Re:カンサンさん^^^ (アブリル)
2020-07-01 23:15:01
> ライフスタイルが違う
ああ、確かにそうですね
じっくり読んで考えさせてもらいます。
ありがとうございます(^^)/
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百日草 (もっくん)
2024-07-08 10:40:42
初めまして、もっくんです。
夏には欠かすことの出来ない花ですね。
筒状花が気になっていましたが解決。
これほどのアップは別物みたいですね。
これからもう門しますね。
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Unknown (アブリル)
2024-07-08 11:27:54
ありがとうございます
この頃の方が画像がキレイな気がしますどうぞ検索してみてやってください😍
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