アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

「ニオイ」の名のつく木

2023-05-24 17:00:00 | みんなの花図鑑
散歩の途中で撮った画像を集めてアップしているのですが、今日は「ニオイ」の名の付く木を取り上げます。
といっても、たったの2つしかありません、ゴメンナサイm(_ _)m

ニオイバンマツリ

ご近所の電気屋さんの店先のニオイバンマツリです、毎年撮らせてもらってます(^^ゞ
ニオイバンマツリはナス科。咲き始めは紫の花ですが、だんだん白くなります。



ニオイバンマツリの名は漢字で「匂蕃茉莉」と書き、「香りのある()、外国からきた() ジャスミン(茉莉)」という意味を表しています。
名前に「外国からきた()」とあります。この場合の外国()は原産地の南米ではなく、それが欧米に広まったのち 日本に入ってきたので欧米のことでしょう。



学名:Brunfelsia(ブルンフェルシア)Brunfelsia australis



でも、私は鼻が良くないのでニオイバンマツリの香りを嗅ぐことが出来ません。なんでも香りは夜のほうが強いのだとか。


ここでちょっと余談
ジャスミン

ニオイバンマツリの「マツリ」というのは ジャスミンのことです。
「茉莉は、、植物の場合は、マツリと読み、(人名は、岡田茉莉子さんのようにマリですが) 茉莉花と書いてマツリカと読みます。 マツリカは、モクセイ科のソケイ属の常緑低木で、学名は、Jasminum sambac といい、 いわゆるジャスミンです。」(外国の樹木についての質問とお答え)



上は、昔(21世紀のはじめのころ)撮ったシリアの首都 ダマスカスのジャスミンです。かつてダマスカスは「ジャスミンの街」と呼ばれていました。ジャスミンの花が咲く季節になると、リルケのような青年が街角のジャスミンに顔に近づけて想いに耽っていたことを覚えています。2011年、内戦が始まり「ジャスミンの街」は「カラシニコフ(銃)の街」と呼ばれたりするようになりました。





ニオイシュロラン

ふたつ目はニオイシュロランです。とある駅前の銀行の植木です。



「花が香り、葉がランに、樹形がシュロに似ることからニオイシュロランと名付けられた。かつてはドラセナ属に分類されていたことから、近縁のアツバセンネンボクと共にドラセナと呼ばれていた。」(庭木図鑑 植木ペディア「ニオイシュロラン」)




残念ながら、花は終わりのようですので・・・

代わりに、よく似たアオドラセナの花を↓

アオドラセナ








ニオイバンマツリとニオイシュロランの匂いは控えめですが、ここで参考までにその正反対なものを(ニオイの名はつきませんが)挙げてみます。


ハゴロモジャスミン

このハゴロモジャスミンの匂いは強烈です。10m先から匂ってきます。



ネットの記事には「ジャスミン同様、甘くとてもよい香りを放ちます。」という記載がありますが、私には全然別ものに思えます。



Yahoo!知恵袋には「隣の家のハゴロモジャスミンが臭く、窓を開けていると部屋まで匂いが充満して本当に臭いので・・・」などという記事があるくらい匂います、です(´v_v`)



ところで匂いは 花のどこから出て来るんでしょう??
これは 宿題とします (^_-)-☆





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