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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

カラタネオガタマとユリノキ - 樹に咲く花23

2022-05-21 06:00:03 | みんなの花図鑑
きょうは モクレン科を2題。
最近撮ったカラタネオガタマと先日もアップしたユリノキを対比してみます。


カラタネオガタマ

カラタネオガタマは、名前のとおり唐=中国の南部を原産とするモクレンの仲間で、江戸時代~明治初期に渡来してきました。(庭木図鑑 植木ペディア > カラタネオガタマ)




日本にもオガタマノキという同属の木があります。




オガタマノキとカラタネオガタマの花はよく似ていますが、オガタマノキは大木になりますが、カラタネオガタマはサザンカやモチノキに似た姿の低木です。















ユリノキ

ユリノキはモクレン科ユリノキ属。
学名は Liriodendron tulipfera
学名の種小名 tulipifera は「チューリップ(のような花)をつける」の意味です。




英語でも Tulip tree です。




ではなぜ日本でも、「チューリップの木」にしなかったのかというと、
「本種が日本に渡来した明治時代にはチューリップがまだポピュラーではなかったため、ギリシア語由来の学名である Liriodendron tulipifera(lirion ユリ + dendron 木)を「ユリノキ」と訳し、これが標準和名となった。」(wiki 「ユリノキ」)
という訳なんですって。




「花被片は9枚、外側の3枚は緑白色の萼片状で反曲し、内側の6枚は花弁状で黄緑色を帯び、基部にオレンジ色の斑紋があり、直立して碗状になる。」(同上)




「雄しべは線形、長さ 4–5 cm、花糸は白色で短く、葯は外向、30–50個が輪生し、順次脱落する。」(同上)




「雌しべは60–100個、円錐形の花軸についている。花の匂いは強くないが、主成分はリモネンである。多量の蜜を分泌する。」(同上)




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