
この花には、いろいろな名前が付いています。
Monarda は属名で、北アメリカに約20種が分布するシソ科Monarda属(モナルダ属、ヤグルマハッカ属) の一年草、または多年草という分類になります。
ベルガモットの別名はベルガモットオレンジに香りが似ていることに由来しています
頭状花は小さな唇形花の集合体で、唇形花は放射状に並んで咲いています

観賞用として主に栽培されるのは、大きく2種類に大別され・・・
■タイマツバナの和名を持つモナルダ・ディディマ種(Monarda didymae)
アパラチア山脈を中心にアメリカ東部からカナダ東部に分布
■ヤグルマハッカの和名を持つモナルダ・フィスツローサ種(M. fistulosa)
北アメリカに広く分布しています
唇形花は 「外側から順に咲いてゆく」ということですが、上のような花を見ると 中心部は咲き終わったように見えて仕方ありません (笑)(アラブの男性にこういう頭の人が多いのをよく見ているので (失礼mm) )

長い唇形花の花筒から それよりもずっと長い おしべとめしべが突き出しています。
「雄しべは2個で長く突き出します。」(EverGreen植物図鑑「タイマツバナ」)

おしべとめしべに関しては こういう記述もあります
「炎状の花びらは唇弁型で上唇に接して雄しべ、雌しべは花冠より長く飛び出し複雑な形態を。」(玉川上水の野草と樹木の花「タイマツバナ」)

別のところで撮った モナルダ(ベルガモット)です。
上の真っ赤なモナルダとの違いは 2本の雄しべは花粉を入れた葯を花筒から前に突き出していますが、「雌しべは花冠より長く飛び出し」てはいないことです。

ところが、同じ日同じ場所で撮ったこの花になると、こんどは 雄しべよりも めしべのほうが長く突き出しています。

この花では、おしべは萎れて小さく丸まり、めしべだけが伸びています。

結局、役目を終えたおしべは この花のように、花冠と一緒に脱落し、めしべ(と萼)だけが残るのでしょうか?
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