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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ナツメ - クロウメモドキ科

2020-07-04 14:41:05 | みんなの花図鑑
ちょっといびつな格好をしたナツメの果実。 こんなに大きくなったのに、てっぺんに柱頭の名残りがしっかりついています。まだ赤ちゃんです (^^)/


ナツメはクロウメモドキ科という聞きなれない科の植物だそうです。 クロウメモドキ科は「木本で、つる性のものが多い」とwiki にあります。
ナツメの 花と果実が同時に見れるちょうどよい時に撮影できました。場所は 安祥城址公園です。




こんなにまじまじと ナツメの花を見たことはなかったと思います。 雄しべが5本で、柱頭は2裂しています。 星形をしてるのは 花弁でしょうか、萼でしょうか?
調べると 星形は 萼のようで、 花弁は どうやら、萼片と萼片の間に 雄しべを支えるようについているごく小さいしゃもじ形らしいです。 (雄しべが成長すると裏へ反り返って見えなくなるようです)




雌しべの盛り上がりの周囲に べたっと円形に貼りついているものは何でしょうか?
これも検索してみると、花盤のようです。
「通常は両性花。萼片,花弁とも5または4枚。おしべはこれらと同数で,基部に花盤がよく発達し,花弁が細い足 (舷部) でこの花盤につく。」(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「クロウメモドキ科」の解説)




それにしても、ナツメの果実って 面白い形をしているものですね。
子房のときの円形が、だんだん盛り上がって、 今は ジングルベルのような形をしています。



円盤型の果実。 いま円盤型でない花のままのものは 未結実か?




だいぶ大きく成長した果実。
ナツメは 英語で jujube
ナツメの学名は Ziziphus jujuba
ここに出てくる 「ジュジュベ」とか「ジュジュバ」という名は面白そうな名前で 由来を調べたのですが、どうも要領を得ませんでした。
よく参照する「学名解説(種小名)」を見ても jujuba は 「アラビア語」としか書いてありません(ToT)
こういう記事もありました↓
「学名のZiziphusとjujubeはどちらもナツメを指しています。元はペルシャ語のzazafunがギリシャ語zizyphon、ラテン語zizyphumと音が変化たものとの説明です。」(カンポンボーイ(KB)の果物歳時記 アジア編「ナツメ」)




「ナツメの新鮮な葉を噛んでジュースを口内に行き渡らせてから葉の残骸を吐き出して、飴を舐めると甘味を感じなくなり、まるで石を舐めている感じになります。」(同上)
和名の「ナツメ」ですが、「初夏に芽を出すから夏芽」という説が一般的なようですが、これも、初夏にはこのように花が咲いて若い実がついているのですから 事実と異なってます (´・ω・)
果柄が、果実に食い込んで付いています。 これが一般的な付き方なんでしょうか。今まで気が付かなかったことばかりです。




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