ツユクサ - 3種の雄しべ

ツユクサでは青色の２枚の花びら（花弁）が目立つため、花弁は２枚だと思われがちですが、よく見るとその下に、もう１枚小さい白色の花弁があります。 ツユクサは３枚花弁の植物なのです。


ツユクサには 3種類の雄しべが 合計６本あります。




第1のタイプは X字型おしべと呼ばれ、位置的には 一番上にあります。 Xの字というより この黄色はギリシャ文字のπ（パイ）の字形に見えます。 雄しべですが、花粉に生殖機能はなく、 集まる昆虫に餌としての花粉を提供する役目を果たしているようです。




２つめの雄しべは Y字型雄しべと呼ばれ、位置的には 中間にあります。数は 1本です。




3つ目の雄しべは 一番下にあり、数は 2本です。 O字型雄しべと呼ばれてます。 このタイプの雄しべが主として 有精の花粉を出します。




一番下の O字型おしべとほぼ同じ位置に 雌しべがあります。