アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

プリムラ - さくら草

2023-12-10 15:00:00 | みんなの花図鑑
Google Lensで検索すると 「プリムローズ」と答えてくるプリムラです。
「プリムローズ」というのは サクラソウ科(Primulaceae)の英名だそうです。
そしてとくに、サクラソウ科サクラソウ属のプリムラ・ヴルガリス(英語版)(Primula vulgaris)のことを「プリムローズ」と呼ぶことが多いのだとか。
プリムラの学名はPrimula。これはラテン語で「最初」を意味するprimosが語源となっているといわれています。Primula には春最初に咲く花、あるいは春の訪れを教えてくれる花という意味が込められています。
英語の「プリムローズ primrose 」も直訳すれば「最初のバラ」となりますが、primroseは中世英語のprimerole の変形でその意味は「初めての児」だと言います。(野新田桜草の会「さくら草雑学」)



株により雄しべが見える花と、雌しべが見える花とある

おしべが見える花












めしべが見える花









では プリムラは 雌雄異株なのか?というと、そうでもなさそうです。

よ~く見ると、雌しべの下に背の低い雄しべが隠れています。
つまり、雄花と雌花があるのではなく、ひとつの花におしべとめしべ両方があるのですが、雌しべが雄しべよりも長い長花柱花と雄しべのほうが雌しべより長い短花柱花とが、あるということなのです。

なぜ?
同じ長さだと自家受粉しやすくなるのを避けるためです。



なので、おしべが上に出ている短花柱花も実は下のほうに背の低いめしべがあります。

おしべが上に出ている短花柱花の場合は自然に種ができることもありますが、長花柱花の場合は人工授粉しないと種ができません。(ガーデニングの裏技「プリムラの人工授粉」)





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