アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ツルウメモドキ - ニシキギ科

2024-12-28 07:00:00 | みんなの花図鑑
年末は赤い実をとりあげてみます。


毎年観察?している 豊田市のツルウメモドキです。
ツルウメモドキは 11月ごろ 皮が黄色くなり、 12月ごろ それが3つに割れて 中からこのような赤い仮種皮に包まれた種子が出てきます。




鳥に食べられなければ、けっこう長いこと 赤い実をつけているので、生け花の素材にもよく使われていました。




鳥に食べられなければ、と言いましたが、この実 鳥が大好物なんですよ。 割ってみると分かりますが、カボチャの種を小さくしたような種子の周りのオレンジ色をした果肉部分が結構厚くって ジューシーなんです。




家で観賞するために、実生で育てることは可能なのでしょうか?
少し検索したら、
「実生可能ですが、雌雄異株です。実生する場合は発芽抑制物質が含まれる果肉部分を洗い落とします。」

なぜかというと… (以下、別の記事からの抜粋です)
「実を手に入れたら果肉をきれいに取り除き十分洗って下さい。果肉が残っていますと発芽しません。本来鳥に食べられ消化され遠くに運ばれます。近くに実が落ち発芽すると自らの周りに自身の子孫がたくさん繁茂し自身の生存が脅かされるため、果肉が付いたままでは発芽しないような仕組みになっています。」
*引用者(注) 「鳥に食べられ消化され」というのは 種子の周りの果肉部分。種子は鳥によって噛み砕かれることはなくそのまま糞として排出されるから 鳥に遠くに運んでもらうことを目的として進化してきたのだと思います。
(注2) そのため、果肉の中には 発芽抑制物質が入っていて、鳥に食べられず すぐ近くに落下したばあいは 発芽を抑制させて、自らを守る仕組みがある。




実際に 種子を撒いてみた方のブログ記事もありました ↓

「果肉をとったものと果肉をつけたまま蒔いたのですが、 果肉をとったものの方が、果肉をつけたままのものより早く発芽しました。
出そろったころ、果肉をつけたままのものは遅れて発芽してきました。

ところが、果肉をとったものは、本葉が開く前に次々と枯れていき、残ったのは、果肉をつけたまま蒔いて芽が出たものばかりになりました。

果肉がついた実は果肉を取って蒔くのが基本ですが、 結果はどうでもいいってことでしょうかね。」(ameblo> わたしとコトリとすずと「ツルウメモドキ」)

面白ーー (^^)/





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