うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

便利

2010年12月21日 | 忘れかけていたこと
ひとの作った便利を喜び、自分で便利にすることを楽しむのは、生物の中で人間だけである。

このブログにも既定ジャンル名に「便利な使い方」というのがある。
便利さは使うことを通じて感じることで、使わない人には便利さがわからない。

便利も曲者で、すべて良いとは限らない。
便利に、もっと便利にとおし進めていくと、使わずに済むことが便利なのだと珍妙な錯覚に陥ることになる。

時節柄のたとえで機嫌を損ねる人もおられると思うが、適例がある。
年賀状作成ソフトがそれである。

文面も図柄もすっかり整ったテンプレートがあって、ひとにらみ1ドラッグで5秒も経たないうちに印刷できる状態に仕上がるというのもある。
大勢の顧客宛に通り一遍の挨拶状として出す場合にはこれが便利だろう。
だが、一瞬で完成する挨拶状は、作るのに便利であるとは言い難い。そこでは作る行為をまったくしてない、作ってできたのではないから。
挨拶に発信者の意が込められていなければ、年賀状も宝くじという多少色のついたただの紙切れではないか。

こんなことを書きながら、一方で、はがきデザインソフトの提灯をかざすようなメールを発信している。これは認知分裂症の兆候か。

”便利さも程を過ぎればあだになり ”