あるとき、内閣官房がおこなったセキュリティ訓練で、6万人の職員に普通のメールに似た不審メールを送ったら、約1割の人が添付ファイルを開けてしまったという。
笑ってもいられないが、6万人という数にもまず驚く。
添付ファイルには、素性の知れたもの以外は手を出さず、メール本体ごと削除することに決めているが、リンクにも危ないものがある。
いつだったか、参考リンクだと送ってもらったのを開こうとしたら、途中でシステムダウンに見舞われたことがあった。
ハードウェア・デバイスやそのドライバー、あるいは関連ソフトウェアが原因で、動作が怪しくなったときに、停止信号を出して止めてしまう仕掛けを体験させてもらった。
ブルースクリーンと呼ぶそうで、データの破損防止措置だというが、ブルーどころか画面は真っ黒。気分は灰色だった。
メールだけではない、USBメモリーも落ちていたものは絶対にパソコンに差し込まないよう。
自販機のわきにおいてあるボトルと同じようなものだから。
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