USBは、使いたいときにつなげればよいものを、ふだんは差し込まずに、必要なときに差し込めばよいという、ごく当たり前のことが簡単にできるので便利です。
おまけにタコ足配線ができ、これも重宝です。
ソケットとプラグに合いマークを付けておけば、差し込みの方向をいちいち確かめる必要も、薄れかけた記憶にたよる必要もありません。
カメラなどは、画像データ取り込みの後、タコ足ソケットから充電器にすぐ差し替えれば、いつも満充電状態、気が向けばすぐに持って出られます。
この便利な接続方式も、ときどき奇妙な振舞いをすることがあります。
こんなことがありました。
USB型ハードディスクという、これもまた便利でしかも大容量のものが使えるようになりました。
データだけでなく、OSを入れてみるなど、腕次第で使い道の幅を広げることができます。
それが突然動かなくなった現象にある方がめぐり合い、どうしたものかと集会のとき持ちこんで、別のパソコンに差し込んでみましたが、全く反応がありません。
入り口のかぎが開かなくなってしまったのでは入りようもなく、買い替えがいちばん早そうだという、ひとごとならこその軽薄な悪答を、そのまま持ち帰っては見たものの、なお念のためと、別のUSB差し込み口に入れてみたら動き出したというのです。
USB差し込み口は、一つのパソコンでも、正背面か、両側面、あるいは側面と背面などどちらかつなぎやすいところで使えるようにしたものがあります。
表側で断られて、裏口に回ったら入れてくれたという経験もしているので、ああそれなのかと思いました。
しかし、それなのに、集会での違うパソコンでもだめだったというのは、どういうわけでしょうか。
むかし、上司や社外の人から教えられたことが、二つ思い出されます。
1.ものの故障はつなぎ目から起きることが多い。
2.四回繰り返して変化がない場合に、相当高い確率で変化が起きないと言えるようになる。
つなぎ目はどうだったのか、三度までも確かめてなかったではないか、ということです。
三度目の正直ということわざの鮮やかさに感心する一方で、集会の場まで持ってきてまた帰るうちに、引っ掛かっていたどこかがはずれて動くようになったのではないか、そんなことも考えています。
いかがでしょうか。
微妙な働きをするものは、故障の起き方も微妙です。