Word 2016 「ページ表示オプション」の3番めは、
□ カーソルを置いたときに文書のヒントを表示する
というものです。
これを有効にしておくと、その Word で作った文書は、カーソルを動かすたびに、どこにでもヒントが飛び出してくるのか、そんなはずはありません。
この設定は、コメントを挿入してあった場合に、その位置にカーソルを置けば、隠しておいたコメントが読めるというものです。
表示されるのは、ヒントというより付箋です。
ふだんは付箋を見えなくしておいて、そこに触れると付箋が飛び出してくるという仕掛けです。
蒔かぬ種は生えぬのことわざどおり、コメントを蒔いておかなければ芽は出てきません。
この設定を使うか使わないかは、その文書の内容と性格によります。
・ 通知用文書なら、コメントもつけないので、こういうものはいりません。
・ 報告書、参考資料には、閲覧利便性の向上に役立つこともあるでしょう。
・ 小説で、ヘボ構成の証明のような(注)書きに代える、印刷本ではできない使い方もあります。
・ 文書のわかりやすさを超えて、閲覧者に何かを考えさせる、本当の意味のヒントを仕込むこともできます。
ちょっと待った、閲覧者がこの設定を無効にしてあったら読み取ってくれないでしょ。