外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

「幻のバイブル」

2011-11-22 23:05:09 | 大学野球
私たちのオフ会にも参加していただいていた、故・山内政治さん(彦根東-早大野球部-高校教員)の熱くも哀しい人生、そして彼が生前に書いた「野球の定石」を題材にした書籍が、11月26日に発売されます。(日刊スポーツ出版。1680円)

既にAmazonで予約受付が始まっています。
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山内さんは、昭和57年(1982年)の秋季リーグで早稲田が優勝した時の新人監督。
安部主将(小倉高校)、広岡遊撃手(姫路東)らが同期生で、1学年下の左腕・木暮投手(桐生高校)が主戦投手でした。

「神宮の杜」掲示板で知り合った後、西早稲田の「源兵衛」、あるいは神宮外苑の「森のビヤガーデン」で歓談したことを昨日のことのように思い出します。

私のような素人にも、野球に関する様々なことを丁寧に説明してくださる、実に優しく誠実な方でした。

しかし、尋常ならざる困難を乗り越えて、野球指導者への復帰を目前にして、山内さんは神に召されてしまいました。

あまりにも突然に知らされた訃報と、悲しい葬儀…
「神も仏もない」というのか、当時の私たちの心境でした

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Amazonに掲載された紹介です。

~それは激しくも悲しい男の生きざま~
「彦根東で甲子園を目指す!」。そう決意した少年は早稲田大学野球部で新人監督、大学卒業後は高校の教員となり野球部を指導する。

滋賀県大会優勝を果たし、甲子園が見えはじめた時に人生は暗転。化学物質過敏症の妻をかばい自殺ほう助の罪に問われ、社会復帰後は過酷な労働環境の中で突然死・・・。

激動の中で彼・山内政治が残した本「野球の定石」は今でも生き続ける。

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あの時、同期の安部主将が「山内くんは、少し早く向こうに行って、グラウンド整備をしてくれていると思います。また一緒に野球をやりましょう」とお話しされていました。

早稲田の学生コーチとは、それほどの信頼をチームメイトから得ている部員が務めるポストなのです。

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明日は伝統のラグビー早慶戦。
野球部で学生コーチを務めた若者たちと一緒に、早稲田を応援いたします。
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