2020年も残すところ10日。
野球部に関する今年の10大ニュースを、思いつくままに列挙したいと思います。
【1位】
10季ぶりのリーグ優勝
待ちに待った優勝でした。
これまで記憶にないポイント制という形式でのリーグ戦となりましたが、早稲田は7勝3分の無敗で堂々の1位!
優勝を決めた早慶2回戦では、9回2死走者無しからの逆転という劇的な勝利。
人目をはばからず男泣きする小宮山監督と選手たちの姿に 、神宮球場の観衆も、テレビ前のファンも 大感激でした。
【2位】
早川投手 楽天から1位指名
主将として、そして主戦投手として大車輪の活躍でチームを優勝に導いた早川投手が、楽天からドラフト1位指名を受けました。
東京六大学の誇るエース投手として、きっとプロ野球でも活躍してくれるでしょう。
【3位】
新チームが始動
4年生部員が引退して、3年生以下の新チームが始動しました。
丸山新主将は、入学以来 人一倍 猛練習してきた選手。
きっと新チームは六大学で最も練習に励む集団になることでしょう。
主将:丸山(広陵)
副将:岩本(大阪桐蔭)
主務:鈴木(早稲田佐賀)
副務:藤内(とうない。大分上野丘)
新人監督:占部(うらべ。早稲田佐賀)
投手コーチ:須永(前橋)
【4位】
佐藤助監督 徳武コーチ勇退
リーグ優勝を花道に、佐藤助監督、徳武コーチが勇退されました。
小宮山監督が投手出身ですから、野手への技術指導は主にOB2人の担当でした。
これからは齋藤慎太郎(秀明)、鈴木浩文(関東一)の両コーチが選手たちを鍛えてくれます。
【5位】
コロナ禍で練習環境が激変
誰一人予想していなかった新型コロナの感染爆発のため、3月に予定されていた沖縄キャンプが中止となりました。
そして東伏見の練習もオープン戦も ほどなく部外者見学禁止に。
新潟県内で計画されていた夏の強化キャンプ、そして新人チームによるサマーリーグ(新潟)とオータムリーグ(静岡)への参加も取りやめとなってしまいました。
そんな未曾有の事態に陥った野球部でしたが、4年生部員を中心に東伏見での練習と研究に励みました。
秋の優勝は部員全員で勝ち取った、本当に価値のある勝利でした。
【6位】
変則的なリーグ戦
コロナ禍のため、リーグ戦も従来の勝ち点制が採られませんでした。
春は1カード1試合の総当り戦となって8月に延期されて開催。
秋は1カード2試合のポイント制で開催されました。
また、入場者数も制限されました。
それでも、1人の感染者も出さずに春と秋のリーグ戦をやり遂げたのは素晴らしいことです。
小宮山監督の「六大学全てが勝利者だ」というコメントが誇らしく感じられました。
【7位】
秋季新人戦で4位
春の新人戦は中止となりましたが、秋はフレッシュトーナメントとして開催できました。
ただ、早稲田は4位に終わりました。
勝ち負けには"時の運“という部分もあります。
ただ、スポーツ推薦組の投手が1年生からも2年生からも1人も新人戦に出場しなかった点は とても不安になります。
一方、一軍ベンチを外れて新人戦に加わった中川くん(2年、大阪桐蔭)は、何を思う。
リーグ優勝した一軍メンバーを外野席から眺めるしかなかった、その悔しさを中川くんは必ず晴らしてください。
【8位】
大学ジャパン候補に3名
徳山、岩本、蛭間の3選手が大学ジャパン候補に選ばれました。
コロナ禍が収束しないと、実際に試合が行われるかも分からない状況ではあリます。
しかし、ジャパンに選ばれた3名には、これを弾みにして、大学野球から更に上のステージを見据えて精進に努めて欲しいです。
また、徳山くんと蛭間くんは、不調のために秋のリーグ戦で出遅れました。
次の春こそは、開幕からフル回転でプレイできる身体づくりをお願いします。
【9位】
個人タイトル
ベストナインに春、秋とも2名ずつ選ばれました。
春:徳山、金子
秋:早川、野村
最優秀防御率は春、秋とも早稲田でした。
春:徳山(0.00)
秋:早川(0.39 )
この投手の2本柱が万全ならば、これは優勝確実。
でも、不思議なもので、投手2本柱が揃って好調ということは過去に遡っても 滅多にないことなのです。
限りのある選手層の中で、どのように底上げを図っていくか。
そこに2021年の浮沈がかかります。
【10位】
新人野手の台頭
熊田遊撃手(東邦)、野村外野手(山梨学院)の1年生2人が正選手としてリーグ戦で活躍しました。
彼らの台頭により、各ポジションで活発な部内競争が起こりました。
昨年はレギュラーと控えの力量差が大きく、チーム全体にある種のヌルさがありましたが、今年は違います。
熊田くんは、攻守に優れた野球センスを感じさせる、早稲田では上本くん以来と思える内野手。
秋の早慶戦では1回戦、2回戦ともに彼の出塁が蛭間選手の本塁打の呼び水となりました。
金子くんの抜ける新チームでは、内野守備の要として、そして打順も1番か2番での活躍が期待されます。
野村くんは、待望久しかった右の長距離砲。
リーグ戦では、まだ合わせるだけの打撃が目立ちますが、それでも力強い打球です。
来年は岩本くん、蛭間くんたちとクリーンアップを組んで欲しいです。
そして、球を呼び込んで しっかり振り抜く、長距離砲らしい打撃を期待します。
【特別感謝賞】
魂の応援
コロナ禍は応援部の活動にも深刻な影響をもたらしました。
“真夏“の春季リーグでは応援なし。
応援部のいない神宮球場は、とても寂しいものでした。
秋は、外野席からの応援となりました。
そんな不完全燃焼を余儀なくされた彼ら/彼女らは、それでも歯を食いしばって応援に精を出し、その努力が最後の最後に報われました。
彼らの魂の応援は、選手たちにも内野席にも確かに届いていましたね。
蛭間くんの逆転本塁打が飛び出した時、応援部員たちが飛び跳ねて喜ぶ姿は、「良かったね、みんなの応援のおかげです」とウルウルしてしまいます。