智を開く

本当の「生きる力」を求めて…

大学附属の「教育実習」

2008-05-23 09:20:49 | 2008年度(平成20年度)小学校受験
昨日、息子が手を「骨折」して帰ってきました
お友だちとふざけていて、学校のドアに思いっきり手をはさまれたんだそうです
中指の付け根の骨がかけています

今日から中学入学後初の中間テスト、来週は体育祭だというのに
左手だったのが、不幸中の幸い…

あーあ、ホント、ありえない

「脱皮」してもいいから「骨折」はするなー



さて、話はがらっと変わりますが…
私は地方の国立大学教育学部卒です。
もう何十年も前の話です

うちの学部はちょっと変わっていて、当時は小学校教諭一級免許状(今は一種と言います)と中学校教諭一級免許状の取得が義務付けられていました。
そして、中学校教諭一級免許の単位は、自動的に高等学校教諭二級免許の単位となります。

小学校教諭は「全科」と言って、「算数・国語・理科・社会」全ての初等教科教育を受けなければなりません。
が、中学校教諭の免許を取るときは、9教科および「養・聾・盲」の特殊教科から希望の科目が選べ、同時にその「研究室」に所属することになるのです。

そこで私が選んだのが「英語」
だから私は「小学校教諭」と「中学校英語教諭」と「高等学校英語教諭」の3つの免許を持っています。
「教育実習」も大学の附属小・中で行いました。

大学3年時
6月から2週間、附属小学校で実習です。
学年は…1年生でした
…まさしく、今のわが娘と同じ学年です。

大学3年生では「授業」は担当しません。
もっぱら見学と授業研究のみ。
そして、休み時間は子どもたちと思いっきり遊んであげるのが仕事、というか勉強です。

6月は「プール」の時期なので、体育の時間は子どもたちと一緒にプールで「水遊び」をしました
私たちもとても楽しく、「実習」であるということをすっかり忘れていました

実習の最後には、1年生全員が私たち実習生1人ひとりに「サイン色紙」を渡してくれました。
やっと文字をまともに書けるようになった1年生たちが一生懸命書いてくれたメッセージ
うるうるものです
今でもその「色紙」は大切に保管しています。

大学4年時
9月から附属小学校で1ヶ月間、続いて附属中学校で2週間の実習です。
実習を受ける学年は、学生が希望を出すことができます。
うちの大学の附属小はまたまたちょっと変わっていて、「複式学級」というのがあるんです
地方大学らしく「へき地教育」の一環として、大学においても「異学年齢」で構成された「複式学級」の研究を行っているのです。
実際、島しょ部や山間部の分校などが多い県でしたから…

私は、その「複式学級」を希望しました。
自分もどどどどど田舎出身だったので、将来は「へき地教育」に携わりたいと思っていたからです。

そして担当したのは、3年生4人と4年生4人の複式クラスです。
まさに、開智の「異学年齢学級」ミニチュア版ですね

授業は予想以上に大変でした
たとえば、3年生に解説している間に、4年生には問題演習をさせる、という具合に、どうしたら時間を有効に使えるか、時系列に考えながら一コマの授業を組み立てていくのです。
「指導案」も縦二つに分けて書かなければなりません

でも、その経験はその後の私の人生にとって大きな「糧」となったことは間違いありません

そう考えてみると、開智の先生は本当に大変だなぁーと、つくづく思います。
4つの「異学年齢」の子どもたち40人を1つのティームの中で受け持つのですから
いゃぁ、本当に、尊敬します

児童はたったの8人でしたから、もうみんなかわいくてかわいくてしょうがなくて
最後のお別れはもう、「涙」「涙」
毎年のことで教育実習に慣れているはずの子どもたちも、お別れはやっぱり「涙」
それがまた余計にかわいくて、「涙」「涙」

そんなカンジの小学校実習だったため、中学校では、実習に慣れっこになってミョーに冷めている子どもたちばかりでイマイチ盛り上がりに欠けました


自分もそうでしたが、教育実習生の授業はハッキリ言って「ハズレ」なことが多いです
緊張しまくりで、やりたいこと(指導案)の半分もできなかったりします
そんなときは、子どもたちに申し訳ない気がして、すごーく落ち込みます

でも、たまに、驚くほどうまい授業をする学生もいますよ
「世界一受けたい授業」みたいな
また、年季の入ったベテラン教員には絶対に思いつかないような奇抜な発想で子どもたちをグイグイ引き付ける授業をする学生もいます

そんな授業ならいつも受けてみたいと思いますが、普通はそれ一回きりです。
教育実習中の授業は、単元は一応つながってはいますが、単発の連続で脈絡のないものになりがちなのです。

ところが、授業がそんなカンジでも、子どもたちはテストをするとちゃんと点をとります。
もともと附属の子というのは、賢くて、何倍もの難関をくぐり抜け、なおかつクジ運もあるような、選び抜かれた子どもたちなのです。
家庭で自学自習できる子がほとんどだし、そうでなくても塾に通ったり、通信教育をキッチリこなしていたりするのですね


もちろん、以上の話は、もう「うん十うん年」も昔の話だし、国立大学、そして私個人について言えば、ということですので、悪しからず…

ただ、大学附属の「教育実習」というものがどんなカンジなのか、少しは参考になるかと思い、私の経験を綴ってみました。


来週からは、そんな国立大学附属校の1つである、「埼玉大学附属小学校」の入試について振り返ってみたいと思っています。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 受験ブログ 小学校・幼稚園受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村
小学校・幼稚園受験 ブログランキングへ