智を開く

本当の「生きる力」を求めて…

20年度入試 開智の「作業」

2008-05-12 11:39:45 | 2008年度(平成20年度)小学校受験
写真は、娘が年中さんの冬に制作した紙芝居「さるかに合戦」です
エンピツで下書きして、水彩絵の具を使って塗っています。
絵も文も全部自分で考えて描いた、全14ページの大作です。

絵筆や絵の具を使ったのは初めて
もちろん、いわゆる「上手な」絵ではありません。
でも、いいんです
自由に、のびのびと自分の頭にあるイメージを表現しているから

開智の「作業」は、手先の器用さ=巧緻性を見るテスではありますが、そんな子どもたちの自由でのびのびとした発想を大切にしてくれます。 
試験時間は15分。
その制限時間内で、課題制作をします。

過去には次のような問題が出題されました。
・「ひょうたん」のような形を使って絵を描く
・好きな点を結んで三角や四角などを描き、その形を使って絵を描く
・金、銀、緑、茶、ピンクなどの色紙を手でちぎってスティックのりではり、生きものを描く
・毛糸でヒモ絵を描く
・色紙をハサミで切って、海や山のものを描く
・粘土で好きな生きものを作る

過去の傾向では何かを使っての「創造画」が多いですね。

制作途中の様子も観察していて、ハサミやのりの使い方、お片づけの仕方などをチェックする小学校もありますが、開智は「過程」よりも、基本的にその「作品」自体を評価するということです。

…で、20年度は次のような問題でした。
机の上に、セロハンテープ、6色のモール、4色の毛糸、ハサミ、画用紙が置いてあります。
「モールと毛糸を使って、画用紙に海の生きものの絵を作ってください」

娘は、作った絵を再現して説明してくれました。

黄色の毛糸で砂浜
水色のモールを使った空に、青い毛糸の雲二つ
赤いモールのぐるぐる太陽
海にはピンクの毛糸で作ったクジラ
…そして、赤い毛糸の「カ・二」

出たぁ、得意のカニがぁ~~~
まさか本番で「さるかに合戦」が活きるとは…

でも、娘が言うには…
「時間は足りなくなかったけど、モールと毛糸が足りなかった
もっと作りたかったみたいです


開智の「作業」
評価のポイントは次の4点
・制限時間内に集中して取り組む
制限時間はめいっぱい使いましょう!早くできたからといってボーっとしないように…
・見通しを持って作業する
見通しがあれば制作途中でもOKです
・創造力を働かせながら、創意工夫する
自由な発想でのびのびと
・丁寧に制作する

制作で大切なことは、決して「否定」しないことです
どんな作品でも、良いところを無理矢理でも見つけてほめてあげましょう
そして、そのあとに「ここをこうすると、もっともっと良くなるよ」とアドバイスしてあげましょう。


ところで、話は変わりますが…
ついに、21年度開智の入試日程がホームページ上に正式に発表されましたね

6月7日(土)には第3回の学校説明会がありますので、このブログを読んで開智にご興味を持たれた方はぜひいらっしゃってみてはいかがでしょうか?

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20年度入試 開智の「行動観察」

2008-05-10 10:05:30 | 2008年度(平成20年度)小学校受験
「行動観察」は、問題解決能力(指示理解力、積極性、発想力)や集団行動における個人のかかわり具合(協調性、調整能力)を見るテストです。

最近では多くの小学校入試において実施されています。
「行動観察」を実施しない学校の方が珍しいくらいです。

「小1プロブレム」という言葉を聞くようになって久しくなります。
子どもたちが先生の話を聞かず、それぞれが自分勝手な発言や行動をして授業が成り立たないのでは、せっかくの素晴らしい理念や教育方針も実践する以前の問題となってしまいます。
だから、学校側も、それなりに訓練されてペーパー対策バッチリなのに社会性に欠けるお子さまばかりでは困るのでしょう。

でも、だからと言ってしつけの行き届いた「お行儀」の良い子どもたちばかりを求めているか…と言うと、開智に関しては、私は違うと感じています。
「お返事」や「ご挨拶」が大人に言われなくてもハキハキとしっかり言える子ども…
(もちろん、これは必要なことですよ)
「こういうときはこうするのよ」と教えられたことを忠実に守れる子ども…
(こうすることが大事な場面も、もちろんあります)
「右向け、右!」と言えば、日が暮れるまで右を向いている子ども…
(ちょっと大げさすぎ

…じゃあ、ないんです


そうじゃなくて…
子ども自身が、自ら気づき、考え、学び、発信し、他と関わっていく。
…そんな子どもだと思うんです、開智が求めているのは

最低限の学力ラインを満たしていれば、あとはそんな子どもの「伸びシロ」=「未来の可能性」のようなものを発見して伸ばしてあげようというのが開智の「行動観察」の趣旨だと私は思っています。

さて、その「行動観察」。
どのように行われるかと言うと…
8~13人のグループを、さらに4~5人の小集団に分けます。
これくらいの人数なら、1人ひとりをちゃんと観察することができます。
そして、その小集団に対してある課題が与えられます。
その問題解決の過程で、それぞれの受験生が他とのかかわりの中でどんな言動をとるかを見られます。

過去には、次のような課題が出ています。
・積み木、ままごと、ボールで自由遊び
・積み木、ブロック、ペットボトル、石、ミニカー、ビー玉で自由遊び
・正方形の大きな布を協力してたたむ
・(いろんな形の)カンやペットボトルを高く積み上げる
・大きな模造紙で紙ヒコーキを折る
・ペットボトルを使って、ハートの形を作る

「紙ヒコーキ」の時は、それぞれの子どもが自分の紙ヒコーキの折り方を主張して、大混乱というか、とても興味深かったと、昨年の入試説明会でお話がありました。
そして、20年度は「自分らしさ」をテーマにする、ということでした。

…というわけで、20年度第1回目入試の課題は…
娘の話によると…
「大きなブロックを使い、皆でお家を作りましょう。大人が中を見えないようなお家にしてください」
というものでした。

「大人が中を見えないような」…ということは、ブロックを「高く」積み上げる必要があります。
そうすると、たとえば土台は皆で作って、上の方は背の高い子が積む…というような役割分担を考えたりしなければなりませんね
そこで、皆がちゃんと話しあって役割を決め協力して取り組んでいるか、を見ているのではないかと思います。

「なんかヘンなおうちができたけど、楽しかったよ。それでね、お友だちができたの…」
…娘にとっては、あくまで「遊び」の延長でしかないみたい


「行動観察」の評価ポイントは5つ。

①言われた指示を理解し、その通りに行動できるか
②一生懸命、積極的に取り組んでいるか
③よーく考えて発想しているか
④皆で仲良く協力しているか
⑤問題が起こった時、グループの中での自分の役割分担を考えているか

特に⑤
まさにこれこそが、開智の求める子ども像だと、私は思います。

「リーダー」とは、ただ全体を引っ張っていくだけの人物とは限りません。
困っている子がいたら優しく声をかけてあげる、とか、他の子を密かにフォローしてあげる、とか、ケンカをしたら双方の話を公平に聞いて調整するとか…

「真のリーダー」とは、そんな人ではないでしょうか


(弁論大会じゃないんだから


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20年度入試 開智の「ペーパーB」

2008-05-09 10:58:01 | 2008年度(平成20年度)小学校受験
開智の「ペーパーB」
ここでは、「情報処理」「数量」「図形」などの問題を通じて大人ではなかなか気づかない子どもの「見る力」を試されます。

20年度は「系列発見」と「空間認識」の出題でした。
試験時間は15分です。

「ペーパーA」と同じで、いきなり試験を始めるのではなく、試験官(カウンセラーと呼ばれる先生)が必ず説明をしたり答え方の例を示してくれたりします。
わからないことがあれば、この時点であれば質問もできます。
特に答え方を聞き逃すと、以下全ての問題がアウトになってしまうので、やはり日ごろからきちんと人のお話に耳を傾ける姿勢を身につけさせたいものです。


◆系列発見
例)○、△、□が、○→△→□という順に並んでいます。
その並びと同じ並びになっている列を全て見つけてエンピツで囲みます。
方眼上の縦、横、斜め、また上から下、下から上、左から右、右から左、全て過不足なく見つけなければいけません。

①「○→◇→☆」の列を「3×3」の方眼上で見つけて囲む 
正解3列

②「異なる3つの顔」の列を「3×3」の方眼上で見つけて囲む 
正解3列

③「鳥の絵→豚の絵→こうもりの絵」の列を「4×4」の方眼上で見つけて囲む 
正解3列

④「太陽マーク→雲マーク→傘マーク」の列を「5×5」の方眼上で見つけて囲む 
正解3列

⑤「○→△→□→☆」の列を「6×6」の方眼上で見つけて囲む 
正解4列

問題がだんだんレベルアップしていくように作られています。
「上から下」「左から右」は容易に見つかると思いますが、「斜め」と「下から上」と「右から左」は見つけにくいと思います。

で、この問題、絵とかマークがビミョウに変えてあるんです
傘の「持ち手」がなかったり、雲から雨が降っていたり…
よーく見ないと見過ごしてしまうようなものもあります
つまり、19年に出題された「同形発見」の要素も入っているんですね。
「系列」と「同形発見」の複合問題みたいなものです。
同じ絵や記号を探すだけの「同形発見」だとあまり点差がつかないと思いますので、よく考えられた問題だなぁーと思います。

「系列」は毎年何らかの形で出題されますので、やはり練習をしておく必要があります。
娘の時は、「系列」の問題は必ず毎回1枚はやっていて、「系列完成」「系列発見」など数冊の問題集をこなしました
「今日のケ・イ・レ・ツはなあに?」が口癖でした


◆空間認識
「空間認識」のテストの流れは…
①試験官が大きな立体模型を持っている
②受験生はそのミニチュア模型を1人1つずつ持つ
③試験官と一緒に例題を解く
④模型を回してみたりしながら問題を解く(同じものに過不足なく○をつける)

20年度の設問は5問でした。

①1頂点から見た立方体9個
 正解3個

②水平方向から見た立方体9個
 正解3個

③1頂点から見た立方体5個と水平方向から見た立方体4個の合計9個
 正解3個

④マッチ棒の三角すい9個
 正解3個

⑤マッチ棒の三角すい9個
 正解3個

「空間認識」の問題は非常に難しいです
話を聞くと、皆、対策に苦労したみたいですね
「積み木」をやる程度では太刀打ちできません。
これがあるために開智をあきらめる受験生さえいます

とにかく、具体物を使って実際にやってみないと、ペーパー上の操作だけではお話になりません。
そこで、わが家の場合も模型を作って練習をしました。
詳細は、以前のブログ(3月31日)にも書いてあります。

ご興味のある方はどうぞ…

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20年度入試 開智の「ペーパーA」

2008-05-08 08:01:12 | 2008年度(平成20年度)小学校受験
ペーパー問題は、ひらがなや数字が書けない幼児が受けるという前提で作成してあるため、それらが書けなくても全く問題ありません。
エンピツなどの筆記用具は一切いりません。
全て学校が用意してくれます。
ちなみに「消しゴム」は使用しません。
そのかわり、間違ったときはどうすれば良いか、きちんと指示してくれます。
(二重線を引く、バツをつける、など)

開智の「ペーパーA」問題は試験時間15分です。
設問ごとに先生の「説明」や「例示」が先にあり、それを聞いてから問題を解きます。
だから、人の話を日ごろからよーく「聞く」=「耳を傾けて聴く」ことが大切です。

20年度は「語彙」「言語の運用」「鏡映像」「方眼上の移動」が出題されました。

◆語彙

①同頭音…「か」から始まるなまえの絵に○をつける(20秒)
選択肢全24個
ひょうたん(洋梨にも見えますが…)、○かまきり、○かさ、いちょう、○かしわもち、さかな、はなび、○かかし、○カーネーション、○かえる、さくらんぼ、ながぐつ、こいのぼり、ひまわり、スキー、○かぶとむし、いぬ、○かたつむり、○かきごおり、ほたる、あさがお、たけのこ、めがね、○かき

「語彙」を増やすチャンスは、日常生活のシーン全てにあると言えます。
その際、気をつけることは…
・わかったつもりになっている事物でもちゃんと正確な「言葉」にすること
・幼稚園ではやたらと物に「お」をつけるので気をつけること
「おイス」→「イス」
・「幼児語」を使わないこと
「ワンワン」→「犬」
・省略せずに最後まで発音させること
「アイス」→「アイスクリーム」
こういうのって、親の心がけ次第ですね。

また、「同頭音」の練習には、何と言ってもゲーム感覚の「しりとり」が一番
お風呂の中、渋滞中の車の中…
いつでもどこでもできる最も安上がりなゲームです。

あとは、上の選択肢で言うと「ひょうたん」のように現代っ子には馴染みのないものについては、やはり昔話の「読み聞かせ」だと思います。

◆言語の運用(名詞)

②3音名詞…3つの音でできている絵に○をつける(15秒)
選択肢全9個
かたつむり、○いちご、さんりんしゃ、○くるみ、○さんま、○うちわ、もも、あさがお、○めがね

「くるみ」と「さんま」はちょっと難しいかな~と思います。
しかも、この「くるみ」、すごーく大きいんです

◆言語の運用(動詞)

③動詞…「あらう」という動きを表している絵に○をつける(20秒)
選択肢全9個
○(頭を)洗う、(目薬を)差す、(洗濯物を)干す、(そばを)食べる、(掃除機を)かける、(歯を)磨く、(傘を)差す、○(手を)洗う、(ぞうきんを)絞る

洗濯物を「干す」とぞうきんを「絞る」の二つはひっかかる可能性大

④動詞…「ふく」という動きを表している絵に○をつける(20秒)
選択肢全9個
(水を)やる(水をまく)、○(さらを)ふく、(床を)掃く、○(汗を)拭く、(野菜を)洗う、(友達と)しゃべる(友達と話す)、○(窓を)拭く、(耳を)掃除する(耳掃除をする)、(ほこりを)払う(はたきをかける)

以上、③と④については、日ごろからお手伝いをしていると、こういう言い回しが自然にできると思います。
お家でどんどんお手伝いをさせましょう

⑤2音動詞…「のむ」のように2つの音で表すことができる動きの絵に○をつける(30秒)
選択肢全9個
(歯を)磨く、(ボールを)投げる、○(ピアノを)弾く、走る、○寝る、柿、○(ボートを)漕ぐ、犬、(そばを)食べる

「音」の学習では、手をたたいたり、机をトントンしたり、カスタネットをたたいたりして一つひとつの「音」をはっきり発音させます。

この問題では「動き」の絵に○をつけるという指示なので、2音でも名詞の「柿」と「犬」を選んだら×
でも、お話がちゃんと聞けない子は、こういうのに引っかかっちゃうんですよね~

⑥3音動詞…「およぐ」のように3つの音で表すことができる動きの絵に○をつける(30秒)
選択肢全9個
さんま、(目薬を)差す、○走る、○踊る、書く、○(横断歩道を)渡る、蛙、(火を)消す、○(ボールを)投げる

目薬は「つける」とか「いれる」ものではありませんね

以上は、名詞と動詞の問題でした。
名詞は「体言」として文の「主語」になり、動詞は「用言」として形容詞、形容動詞とともに文の「述語」になります。
「主語」「述語」は、いわば日本語…というより「言語」の「骨組み」「骨格」です。
だから、それらをまずしっかり身につけて欲しい、という出題者の意図が感じられます。

◆言語の運用(接続詞)

⑦お話の順序…お話を聞いてその続きとして一番合う絵に○をつける(10秒)
選択肢全4個

●明日は遠足です。「けれども」…
・みんなでバスに乗っている絵
・てるてる坊主をつるした窓際で、雨を見て困った顔をしている子の絵(正解)
・子ども2人が並んでうがいをしている絵
・子ども2人が遠足でお弁当を食べている絵

これは「逆接」の場面ですね

⑧お話の順序…お話を聞いてその続きとして一番合う絵に○をつける(10秒)
選択肢全4個

●お母さんとデパートに行きました。「そして」…
・女の子が、玄関のポーチで、家の外にいて手を振るお母さんに向かって手を振っている絵
・女の子がマスクをしてせきをしている絵
・レストランでお母さんと一緒に食事をしている絵(正解)
・リュックを背負った女の子とお母さんがどんぐり拾いをしている絵

今度は「順接」の問題です。
「逆接」よりも難しいと思います

日ごろ子どもと話す時、「単語」ではなく「文章」で会話するように心がけましょう
「水~
ではなく、
「のどが渇いたので、水をください
と、きちんと文章にさせて言わせるクセをつけましょう。

◆鏡映像

⑨鏡の前で歯を磨いている子が、右手に持っているものには「○」、左手に持っているものには「△」をつける(15秒)
選択肢全12個
体温計、はさみ、めがね、絵の具、てるてる坊主、アイロン、△歯ブラシ、エンピツ削り、花、エアコン、○コップ、×

「鏡映像」の出題は初めてでした
毎朝顔を洗うときに見ている自分の姿を思い浮かべればできるのですが…
年長で「左右」の区別がつかない子はさすがにいないと思いますが、「鏡」ということで戸惑ってしまう子どももいたと思います。

ちなみに、年少さんや年中さんで左右をよく間違える子の場合、「右」なら「右」だけを徹底的に教えるといいです。

娘とは、
「赤、上げて、白、上げないで、赤、下げて…」
という旗上げゲーム(?)で、赤を右、白を左に置き換え、間違えたらバツゲームというようなゲームをして遊んでました

⑩同じく、後ろにいるお母さんが右手に持っているものに「□(四角)」をつける。もし何も持っていなかったら「×」にしるしをつける(10秒)
選択肢は⑨と同じもの全12個
正解 アイロン

◆方眼上の移動

⑪方眼上の位置の記憶
左ページ3×3方眼上の「左上」に○があり、その○の位置を記憶し、いったん隠す(問題用紙をめくって両面が真っ黒なページにする)

話を聞いて、その○がどう移動するか頭でイメージして記憶する
「右に1つ動かします。次に下に2つ動かします」

問題用紙をめくってもとのページにもどる

右ページ3×3方眼上で、○が移動したマスに○を描く(10秒)

⑫方眼上の位置の記憶
左ページ3×3方眼上の「真ん中の列一番下」に○があり、その○の位置を記憶し、いったん隠す(問題用紙をめくって両面が真っ黒なページにする)

話を聞いて、その○がどう移動するか頭でイメージして記憶する
「左に1つ動かします。次に上に2つ動かします。次に下に1つ動かします」

問題用紙をめくってもとのページにもどる

右ページ3×3方眼上で、○が移動したマスに○を描く(10秒)

⑬方眼上の位置の記憶
左ページ3×3方眼上の「左列真ん中」に○があり、その○の位置を記憶し、いったん隠す(問題用紙をめくって両面が真っ黒なページにする)

話を聞いて、その○がどう移動するか頭でイメージして記憶する
「右に2つ動かします。次に上に1つ動かします。次に左に2つ動かします。次に下に1つ動かします」

問題用紙をめくってもとのページにもどる

右ページ3×3の方眼上で、○が移動したマスに○を描く(10秒)

この問題では、方眼上の「○」の位置を記憶し、その軌跡を頭の中でイメージしなければならないので、とても大変です
また、ページをペラペラめくっている間に移動した位置を忘れてしまうおそれもあります

19年度は「図形の記憶」そのものだったのですが、これ、採点が難しいんです。
それでこういう問題にしたのかな、なんて勝手に思ったり…
いずれにしても「記憶」問題は今後も出題されると思います。

「位置の記憶と移動」の練習と言えば、「迷路」が効果的だと私は思います
その際、鉛筆でいきなり書かせないで、まずは指でたどらせます。
何回か指でたどって道筋がわかったら、その道を思い出しながら今度は鉛筆でスムーズに道筋を書かせるようにします。

うちの娘は…
「○が動くヤツ、全部できたよん
と自信満々
…ホントかどうかわかりませんけど…
でも、確かに「迷路」大好き人間でした。


以上、長くなりましたが、ペーパー対策と言ってもやっぱり日ごろの家庭生活が基本。
日常生活における「言語活動」、そして経験を通して学ぶ「体験学習」、そして何より「ゲーム感覚で楽しく!」がポイントだと言えます
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20年度入試 開智の入試と出願

2008-05-07 13:48:41 | 2008年度(平成20年度)小学校受験
さて、ゴールデンなウィークが終わりました
私も久々にゆっくりできました

…というわけで、今日からは、昨年秋に実施された入試について20回シリーズで「おさらい」してみたいと思います。


20年度入試 開智の入試と出願について

◆開智の入試
「事前面接」と「入学試験」の2本立てになっています。

○事前面接(受験生面接、自己発信、保護者面接)
10月2日(火)から10月11日(木)のいずれか1日(ただし、7,8日は除く)を指定されます。
東岩槻駅からのスクールバスはないので、それぞれ指定された時間に集まります。
東岩槻からタクシーを利用するご家庭もありましたが、とってもお天気が良かったので、うちは娘と2人学校までてくてく歩いて行きました
歩くと10分はゆうにかかりますが、道々娘とお話をしたり、途中の畑で葉の開ききったキャベツを見たりしながら行ったので、何となくそれで緊張もほぐれたような気がします。
2人とも開智の「田舎さ加減」が大好きで、土の匂いがすると何だかワクワクするのです

受付を済ませ、待合室で名前を呼ばれるまで親子一緒に待ちます。
心臓バコバコ
うちは私(母親)のみの面接だったので、受付では
「大変申し訳ありませんが、本日、主人が仕事の都合で面接には同席できません」
と一応一言断わっておきました。
別に断る必要はないとは思いますが、一応礼儀ではないかと思ったのです。

私たちが待っている間、3組の親子が入れ替わりいらっしゃいました。
2組はご両親共々お揃いで、1組はお母さまのみで、ちょっと安心しました
もともと指定された時間に各自が集まるため、待ち時間は長くありません。
附属のように何十分も待たされるのであれば、折り紙や本などを持参したほうが良いと思いますが、開智の場合は特に必要なく、精神を集中させる程度で良いのではないかと思います。

受験生面接は那須野校長、保護者面接は青木理事長がそれぞれ1人で行います。
時間が来たら、受験生と保護者は別々に呼ばれます。
基本的に、受験生が面接と自己発信(希望者のみ)をしている間に、保護者が面接を受けます。
受験生、保護者とも終了して揃い次第、解散となります。

で…
事前面接を終えた私たちはルンルン気分になり、なぜかいつも通って帰る道とは違う道を下りて行ってしまったのでした
そして途中、またまた畑でチョウを見たり、公園でちっちゃな子と遊んだり…

ふと気が付くと、全く見知らぬ場所に来てしまっていたのです
あり
そこから延々歩くこと30分…
たどり着いたのは、「豊春」駅。
なんと、東武野田線、東岩槻のお隣の駅でした

娘も私もやっぱりプレッシャーがあったのでしょうね…
その解放感とお天気の良さで、ちょっと脱線の「事前面接」でした

すみません、話を元に戻します

○入学試験
2008年10月13日(土)
入試の時は、試験開始と終了時刻に合わせて、東岩槻駅往復のスクールバスが利用できます。
①受付
・それぞれ指定された時間に、プライマリー校舎のプレイルームに集合し受付をします。
・集合時間は30分ごとになっているので、その時間に間に合うように受験生はそれぞれ集合します。
②グループ分け
・受験生は「赤」「青」「黄」「緑」「紫」「水」「橙」「桃」などのビブス(頭からすっぽりかぶるゼッケン)をつけて保護者と一緒に待機します。
・少ないグループで8名、多いグループで13名ずつのグループ分けがされており、自分のビブスの色が呼ばれたら受験生は前に出ます。
・それぞれのグループには、1名ずつ引率の先生(カウンセラーと呼ぶ)がつき、簡単な注意事項の説明後、子どもたちは保護者へ向かって「行ってきます!」と言ってから試験会場へ移動します。
・それぞれのグループは約10分おきの出発で、試験時間は集合から解散まで約2時間弱でした。
・受験生が戻り次第、各自解散となります。
③試験の順番
娘の話では、「運動→行動観察→作業→ペーパーA→ペーパーB」の順だったそうです。


◆開智の出願
出願は全て郵送ですが、事情があって事前面接の日時を指定したい場合のみ、出願初日の午前中に限り、窓口受付をしてもらえます。(ただし申込順に調整するので早いもの勝ち)
出願の時の書類はごくシンプルで、入学願書と返信用封筒のみです。
ただ、後日、受験票と一緒に「受験生面接資料」という用紙が送られてきて、それに記入して事前面接日当日に持参することになっています。

○願書
オモテ
・志願者&保護者の氏名、生年月日、現住所
・志願者の写真
・受験料納付証明書貼付
・受験予定校(4校まで書けるようになっているが、「合否には関係ありません」とある)
・事前面接希望日(第3希望まで)
ウラ
・家庭の教育方針や志願者のアピール
・既往症
・自己発信自己申告(何を行うのかを具体的に記入する)

○受験生面接資料(オモテのみ)
・受験生氏名
・家族氏名、年齢&備考欄(「ご自由にお使いください」とある)
・開智の教育に関する意見
・在籍園名(記入しなくてもよい)
・通塾名(記入しなくてもよい)

たとえば、親の「職業」も「最終学歴」などの欄もありません。
「志願者本人を見て判断したい」
そんな学校側の姿勢が読み取れて、私はそれだけで開智という学校に好感を持てました。
片親でも大丈夫、保護者面接も(うちみたいに)そろっていなくてもOKです。
もちろん国籍など問われません。

「私立」らしからぬ「私立」かもしれませんが、そこが一味違う開智の身上だと、私は個人的に思います。
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2009年度(21年度)開智入試日

2008-05-02 09:32:51 | 2009年度(平成21年度)小学校受験
開智学園総合部、今年の入試日程が判明しました
昨日、娘が年間計画表を持って帰り、それに載っていました

事前面接(受験生面接、自己発信、保護者面接)
10月1日(水)~10月9日(木)
ただし、10月5日(日)は休み

第1回入試
10月11日(土)

第2回入試
11月14日(金)埼玉県民の日

さっき見てみましたが、開智のホームページにはまだ載せていないみたいです。
現時点で入試日程が発表になっている埼玉県内の私立小は、他に、西武学園文理、浦和ルーテルの2校です。

西武文理
第1回入試
10月18日(土)、10月19日(日)どちらか1日
第2回入試
11月22日(土)

浦和ルーテル
第1回入試
10月18日(土)
第2回入試
11月29日(土)
第3回入試
来年2月7日(土)

西武文理の1回目入試と浦和ルーテルの1回目入試が重なっていますね。

いよいよかーーー
あと5ヶ月
昨年は、自分の娘の受験でドキドキでしたが…
今年も、やっぱりドキドキです

とり急ぎ…
コメント (5)
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