「ん?このクリアホルダは何だろう?」
そう思って本棚から抜き出してみると、新聞の切り抜きの束が入っていた。
退職時、会社から持って帰った書類は整理したはずなのに、
整理しきれずにホルダごと本棚にはさんである。
以前の職場ではその仕事柄、専門紙を含む10数種の新聞を課員が分担して
会社の事業に関連している記事をコピー&回覧し、情報を共有していた時があった。
そのついで…といっては何だけれども、パラパラめくっていると
気になる記事はあちこちにある。
なかでも、「人」を題材にしたものは、その多くが心に響き、
そのたびに、「今日はこれだわん♪」といそいそとコピーしていたのだった。
写真を整理しようとして昔のアルバムに見入ってしまうことがあるように、
膨れてしまったクリアホルダに窮屈そうに収まっている記事をめくりはじめてしまった。
その中で、一番グッときたのは、尾崎行雄を父にもつ相馬雪香さんの言葉…。
~父は「人生の本舞台は常に将来にあり」という色紙を残し、その意味をこう解説しています。
「知識経験は、年と共に増すばかりで、死ぬ前が最も豊富な時である。
ゆえに最期まで、利用の道を考えねばならぬ。その信念を推究すれば
『人生の本領は未来に在り』ということになる。言い換えれば
『昨日までは人生の序盤で、今日以後が其の本舞台だ』とうことになる」と~
(日経「人スクランブル」より)
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