今日は半年ぶりの歯科検診。
数年前から虫歯予防のために…と、定期的に診てもらっている。
いつもてきぱき明るい歯科衛生士の彼女は、歳を重ねて一層綺麗になった気がする。
「はーい、じゃ、診ていきますねー」
その言葉が合図になって身体は硬くなり、焦るようにその緊張しがちなあちこちを緩めようと意識していても、痛いと感じればまたグッと力が入る。
検診の間はずっとそんなことの繰り返しだ。
でも終われば茶渋の汚れがなくなるし♪
そう、いつも小さなローラーを高速回転させてピカピカにしてくれるのだ。
けれど、今日は違った。
「はーい、終わりですよー」
あれ?もう?アレは?
どうやらいつものアレはいつの間にか保険外適用のサービスとなったようで、だからかなり高額だ。
手鏡に映った茶色い歯と同じように、
タダが当たり前と思っていたコトやモノは、お金をかけないと解決しない時代になっていく。
当たり前の感覚を変えていくのは何だか身体の中に異物を入れるような、
もじゃもじゃした感じがする。
いずれそのもじゃもじゃも消えていくのだろうけれど…。
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