ある年の4月、以前所属していた課に3人の新入女子社員が配属された。
初々しく素直な彼女たちは、たった5つ年下だけのはずなのに、
可愛いなぁ…と思えてしまう。
想像もしていなかった数々の質問、屈託のない笑顔…、
そのたびに、私も入社した頃の初心を思い出し、誠意を尽くして対応しようと懸命だった。
そんな彼女たちの「新入社員歓迎会♪」の幹事を買って出たのは、私。
出席した皆は、彼女たちの入社を心から祝い、これからの活躍を期待し、
誰もかれも笑顔、笑顔、笑顔…。
もちろん、主役の彼女たちの笑顔は大輪の花のよう!
そして数時間後、華やいだ集団が駅へ向かう道で、
「階段があるうううう…」「ポスターが貼ってあるうううう…」と、
何やら怪しい声がする…。
「綾乃さんっ!どうしたんですかっ?どこか痛いんですかっ?」
ああ、幹事だったはずの私を心配そうな困り顔でのぞきこむ3人…。
ごめんねぇ…、階段とかポスターとか、とにかく眼にするものが
ぜーんぶ悲しいのよ…あたし。
その可愛い後輩たちと、今度、とても久しぶりに再会する。
たぶん、「あの」歓迎会のことなど話題には出ないだろう。
だけど…、思い出さずにはいられない1件であります…トホホ。
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