
就職して2年目頃だったろうか…、
会社帰りに友人と渋谷で待ち合わせたもののかなり早く着いてしまったので、
画廊かな?と何かの展示会場かな?と思われる近くの小さな店に入っていった。
はたしてそこでは、リトグラフの販売がされていた。
当時、今よりも話題となっていたヒロ・ヤマガタやラッセンなどが所狭しと
並べられている。
「あと20分かぁ…ゆっくり観よう」とまさに時間つぶしの…はずだったのに、
ある絵の前で私は動けなくなってしまった。
自分がその絵の中に生きているような…、ふわふわした、
不思議な感覚に捉われてしまったみたいに…。
そんな私の様子を察知したのか、それまでは意にも介していなかった営業マンが、
ぐぐぐぐっと近寄ってくる…。でも、その押しの必要もなかったと思う。
私は、すでに買うことを決めていた。
まだ貯金も微々たるもの…、5年ローンで金利を考えるとかなりの金額になる。
これで結婚はしばらくないか…。
別にこのことがあったからではないけれど、当時つきあっていた人とは続かなかった。
そして、家に帰って事後報告。堅実な両親は、ローンを組んだ私に
「バカもの~!」と言い放った。
その時はちょっぴり悲しかったし、だからちょっぴり後悔もしたけど、
今はあの衝動買いはハナマルだった!と心から思っている。
☆キッチンに飾ってあるのと同じミッシェル・ドラクロワ作「パリのながめ」☆
文字通り
衝き動かされた、ということです。
綾乃さんが、
「衝動に駆られた」ということです。
「衝動」はいつも若さの証-あかし-であり、だから勢いがあり、眩しく、
とても熱いものです。
年齢を重ねても、たくさんの「衝動」に身を委ねれば.....
それこそが回春の秘訣です!
決して洒落た飾り方ではないので、作家さんと作品にはちょっと申し訳ないところだけど…。でも、自分の手の届く身近な所にお気に入りのアートがある生活って、本当に心に潤いをもたらせてくれるものだよね♪
アートを買う、って、金額の面だけでなくやっぱりそんな心の贅沢を買うってことなんですよね~。
先日のキッチンのコーナーも素敵だったけど、リビングのこの絵も素敵。
綾乃さんの毎日は、きっとこんなお気に入りの物たちにあふれた、とても落ち着ける空間に包まれているのだろうな~。
拝読して何だか嬉しくなりました。
でも私、衝動に駆られることはたくさんあるのだけど、その後、深く入り込むことが少ないんですよね。どれも浅い、その場だけで終わってしまうっていうか。それは、会社を辞めて1~2ヵ月した頃やっぱり…と確信しました。こんなに時間があるのに、あれほどやりたいと思っていたことをじっくりやってないじゃないの!?って…。
そんな自分に改めて気づいて、時々不安になるのですが、衝動が衝動を呼び…私というどのくらいの大きさか分からない器の中で育っていけばいいのかもしれない…たった今そんな風に思うのでした。
猛暑の毎日ですがその後お元気ですか
ほんと、お気に入りのモノがそばにある…って心地よいですよね。そんな所に飾って、お掃除するにはちょっと…とか、そんなことは全く関係なくて、「ごめんね~、今掃除するからどいててね~」なんて話しかけてしまったり(これってやっぱり変?)
時々私はボーっと部屋の中を見回していると、おそらく時が経つと私の中でお気に入りの配置とか空間が変化していくからか、あ、この○○がここにあるのはちがうなぁ…っと思い立ち、室内プチプチ引っ越し&掃除をしています。だからいつ突然「お邪魔しま~す」って入ってこられても大丈夫♪外に出るのも大好きだけど、意外や、部屋にいるのも好きだったんだわ~。
ゆうゆうさんのお家もきっとゆうゆうさんカラーでいっぱいなんでしょうね。ほのぼのとした空気が流れている気がします