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先日、関東にいる息子からメールがやってきた。
父の日のプレゼントに話題の本を送るから・・・と。
面白いから、読み終えたらブログのネタにでもなるかも。
そのような内容のメール。
15日(日)午前中、Amazonから届いた。
開けてみると、「ぼくらの祖国」というタイトルの分厚い書籍。
“祖国”の言葉には、左翼系のイメージが漂っており、どこの国の話なのかと一瞬思った。
著者名を見たら・・・。
「青山繁晴」となっていた。
なるほど、同氏の書き物であったならと納得。
テレビなどの討論番組で、大いに共鳴していたから早速ページをめくった。
同氏が指し示す“祖国”であれば、我が国、日出づる国と呼ばれてきた・・・日之本である。
遥か昔となった学生時代、大学紛争真っ盛りのころ。
当方も必然的に学生運動の一員となって、懸命に動き回っていたものである。
その頃、「我が祖国」という言葉を直に受け止めていた。
その“祖国”とは、我が国ではない。
我が国に侵略されたとされるアジアの国々、祖国を奪われた同胞(はらから)の話として、左翼系運動家とその指導者たちのオルグに伴う事柄の中に再三使われていた。
青山繁晴氏が云っているように、当方もこれまでの生い立ちのなかで、我が国のことを“祖国”と呼ぶような教育を受けた経験はない。
先ほどの学生運動のなかで、初めて聞かされた言葉であった。
それは、同氏が云っていることとは、真逆の左翼系の話しの中でのこと。
そして、左翼系の運動に矛盾を感じるようになった当方、大学の4年頃であったか綺麗さっぱりと縁をきった。
今では、もっとも好きな小説家・故池波正太郎氏に共鳴しており、池波先生の考え方こそ日本人らしいものと心得ている。
であるから、青山氏にも本当の日本人らしさが垣間見えるためか、この書籍を1日で一気に読み終えた。
いささか、プライベートの事柄も書き込まれており、不要なことかと思いながら。
もっとも、同氏のものの考え方を説明されるためには必要であったのかも・・・。
「きみは祖国を知っているか。
あなたは祖国を知っていますか。
ぼくは知らなかった。
なぜか。
日本の学校では、教えないからだ。日本の大人も、語らないからだ」
と、衝撃的な言葉ではじまるこの書籍。
文字も大きくて、若い人を対象に書き込まれているためか、非常に読みやすくあっという間に読み終えた。
いろいろと、問題提起もある。
知らなかったこともある。
あえて、国民に知らしめられていないこともある。
読み終えると、一人でも多くの人たちに読んでほしいと思った。
日ごろから、「朝日」、「毎日」、「東京」新聞しか読まない人には是が非でも・・・。
我が国を“祖国”と思うことは、右翼であると刷り込んできた左翼系の学者・知識人、活動家たち。
それがメジャーな考え方では、決してありえないけどね。
物のついでに書いておきたい。
若いうちから、特に若い人たちには、池波正太郎小説(エッセイ集も)を読んでもらいたい。
そのなかに人の生き死にが見事に描かれている。
「人間という生きものは矛盾の塊なんだよ。死ぬがために生まれてきて、死ぬがために毎日飯を食って・・・そうでしょう、こんな矛盾の存在というのはないんだ。そういう矛盾だらけの人間が形成している社会もまた矛盾の社会なんだよ、すべてが」
「人間というやつ、遊びながらはたらく生きものさ。善事をおこないつつ、知らぬうちに悪事をやってのける。悪事をはたらきつつ、知らず識らず善事をたのしむ。これが人間だわさ」
何と含蓄のある言葉であり、キラ星のごとく人生訓が、あちらこちらに書き込まれている。
「ぼくらの祖国」と併せて池波小説も読んでもらいたい。(夫)
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