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「お・も・て・な・し」。
2020年のオリンピック、東京で開催されるなら、すべからく“おもてなし”の心で諸外国からやって来られる多くの方々を歓迎する。
・・・との、意味合いを込めて誘致合戦に臨んだ我が国のオリンピック招致委員会。
そして、2020年のオリンピックは、日本の首都東京に決定された。
「お・も・て・な・し」とは2年前の2013年9月8日、IOC=国際 オリンピック委員会総会(アルゼンチン・ブエノスアイレス)で、瀧川クリステルさんがプレゼンテーションにおいて発したキーワードである。
2020東京五輪決定で、歓喜の渦に包まれた日本。
その日に向けて、勤勉実直な日本人が水も漏らさぬ実効性ある計画を練り、一歩、一歩着実に準備を進めるものと思われていた。
日本人気質として、至極当然のことでもある。
ところが、思わぬことから思わぬ出来事も芽を吹いた。
東京五輪誘致に東京都を代表し、ブエノスアイレスに乗り込んだ当時の猪瀬直樹都知事。
帰国後、都議会で大騒動が勃発。
政治資金規正法に抵触する5000万円のお金の授受問題で、都議会が大もめとなった。
結局、説明責任ができなかった当時の猪瀬直樹都知事、在任期間1年でその座を失脚。
思えば、これがケチのつきはじめであったのか・・・も。
次いで、メイン会場となる新国立競技場設計と建設費問題。
採用された新国立競技場のデザイン、とても派手なもので注目されていた。
ところが、実施設計から建設費などを想定した当初の総工費1300億円、何とそれをはるかに超えた3000億円に上ることが判明。
このため、予算オーバーをそのまま認めるのか、積算のやり直しか、原因は何か・・・。
どこに問題があったのか、責任の所在はどこに・・・。
すった、もんだの挙句。
安倍首相の裁定により、差し戻しとなり一からやり直すこととなった。
政府の判断でその予算規模は、総工費の上限を1550億円とすることになった。
デザイン・設計・施工を一括して決める国際コンペを11月に行って、20年4月末までに完成する旨決定したとのこと。
もっとも、冷暖房費の100億円を削ったことはあとあと禍根を残しそうである。
一方、東京五輪の公式エンブレムも華々しく決定され、全世界に広くアピールしていた。
何ということか、このロゴによく似たデザインが既に存在していたとのこと。
その制作者が、盗作疑惑で裁判を起こすところまでに発展してきた。
東京五輪エンブレムのデザイナー佐野研二郎氏、「一切、盗作はありえない」などと反論。
すると、今度は同氏の制作した大手酒類製造業社が景品として依頼したバッグのデザイン画、そこに盗作が疑われるものが判明。
後日、スタッフがトレースしたものと謝罪する騒動。
そのほかにも、疑わしい作品が次々と出ていた。
先日、東京五輪エンブレムには、当初違った原案があったことが公開された。
ところが、その後原案もあるところで既に使用されていたものと極めて類似しており、大会組織委員会が佐野研二郎氏に何度か修正を依頼した経緯があったらしい。
限定公募された東京五輪エンブレム。
原案が既に発表され使用されているものと酷似していると判明した時点で、佐野研二郎氏の作品を撤収し、他の公募作品を選定することが当たり前と思っていた。
ところが、佐野研二郎氏の作品を何度か修正依頼してまで、大会のエンブレムにする必要があったのであろうか。
また、その修正したものが、再び外国のデザインに類似しているとは、このように何度も類似することがありうるものか。
一般国民も不可思議に思う点である。
先日の土・日、今回のエンブレム応募資料のなかで、エンブレムの使用例を示した画像にも無断転用の疑いが判明。
羽田空港の画像には、元の制作者が無断転用禁止を入れていたにもかかわらず、その英文を消して使っていたとのこと。
結局、佐野研二郎氏が無断転用していたと謝罪。
このように次々と浮上する疑惑。
大会組織委員会としても支えきれなくなったのか、ついに「使用中止を正式に決定」したとの記者会見があった。
これほどの問題を抱えていた2020東京五輪公式エンブレム問題、使用禁止を決定も遅きに失したものと思われる。
2020東京五輪に関する“ケチ”も、これを最後にしてもらいたい。
勤勉実直、潔(いさぎよ)しを金言とする日本人。
ここらで、これまでの不信感を払しょくし、一刻も早い信用回復をしてもらいたいものである。(咲・夫)
[追 記]~公式エンブレム使用禁止を決定~
2020年東京五輪の公式エンブレムが、ベルギーの劇場ロゴに似ているとの指摘を受けるなど批判が高まっている問題で、大会組織委員会が使用を中止する方針を固めたことが分かった。関係者が1日、明らかにした。同日午後、組織委や東京都など開催準備に関わる組織や団体の代表者で構成する臨時の調整会議が開催され、佐野研二郎氏(43)のデザイン見直しや、今後の対応を緊急協議する。
決定した五輪公式エンブレムの見直しが決まれば極めて異例の事態となる。既に組織委スポンサーはエンブレムをテレビCMなどに使用しており、影響も予想される。エンブレムは五輪開幕まで5年となった7月24日に発表。ベルギーのリエージュ劇場のロゴを制作したデザイナーが「驚くほど似ている」と指摘し、劇場側は8月、国際オリンピック委員会(IOC)を相手に使用差し止めを求めて地元裁判所に提訴したと発表した。
2020年東京五輪のエンブレムがベルギーの劇場ロゴと似ていると指摘されている問題などを受け、大会組織委員会は1日、佐野研二郎氏がデザインしたエンブレムの使用中止を正式に決定した。
(出典:産経新聞ニュース 抜粋)
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