咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

面白かった・・・「一路」

2015-09-29 22:12:50 | レビュー
 
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 NHKBSプレミアムの金曜時代劇「一路」が終わってしまった。
 松竹撮影所とタイアップした「雲霧仁左衛門」、「神谷玄次郎捕物控」に続いて制作されたものである。
 全9話の参勤交代道中記である。
 松竹系の映画「超高速参勤交代」とも、ちょっと似通ったところがあった。

 原作は人気作家の浅田次郎氏。
 隔年おきに国元から江戸表に出向く大名や旗本武士団、その経費も膨大なものであったらしい。

 徳川幕藩体制を維持するためには、譜代と外様に振り分けた家臣団の力をそぐために参勤交代をさせていたとのこと。
 このドラマ「一路」の時代は、徳川家の力にも衰えの見られる14代将軍家茂のころの話である。

 もっとも、ここではお家乗っ取りを狙う左京大夫の叔父(先代の従兄弟の子)・蒔坂将監(まいさか しょうげん)一派と、うつけの殿・蒔坂左京大夫(まいさか さきょうのだいぶ)と殿を守る小野寺一路たちの物語。

 うつけの殿を演じていた左京大夫(渡辺大)、実は家臣想いの立派な殿様であるとドラマの中盤で分かる。
 将監(佐野史郎)は、左京大夫が生まれなければ自らが旗本・蒔坂家の頂点に立つはずであった。
 
 そのため、うつけの左京大夫が邪魔であり、その嫡子も抹殺しようと企んでいる。
 参勤交代を不首尾に終わらせるため、あらゆる手立てを講ずる。
 その道中、将監の密偵が暗躍するが、それは誰なのか。
 ちょっとした、サスペンスタッチにも描かれている。

 一方、江戸家老・堀江与三郎(矢島健一)も将監一派である。
 江戸屋敷では、左京大夫の正室・すず(ミムラ)や嫡子の毒殺をはかるなどの緊迫感も描かれる。

 25日(金)午後8時00分、ドラマの最終回を迎えた。
 正室・すずと嫡子の毒殺を目論む江戸家老の与三郎。
 ところが元服前の嫡子によって、あっけなく討たれるからドラマ的には拍子抜けであった。
 最終話であり、時間的にも細かく描けないのであろう。

 さらに江戸入り目前の荒川の渡しでは、待ち受けていた将監一派の暗殺団と左京大夫や一路(永山絢斗)たちとの最後の戦いがはじまった。
 無事に切り抜けて、江戸屋敷に入った蒔坂左京大夫一行、古式に乗っ取った参勤交代をやり切った。
 江戸の町を行軍する一行を密かに将軍・徳川家茂が観察していた。

 後日、左京大夫に登城命令がくる。
 家茂が蒔坂家の参勤交代を褒めたたえ、さらに将監一派に密かに手を貸していた老中を蟄居させる。

 物語の終盤、左京大夫が叔父の将監に切腹を命ずるが、感謝の文を届けるくだりがある。
 ちょっと、ここの部分には違和感を覚えてしまった。
 勧善懲悪の昔の時代劇のイメージを残したのかも知れない。

 このような場面、池波小説ではどのように描かれるものであろうか。
 ・・・と、思いつつ見終えた。
 それでも、全9話のこの時代劇、最後まで楽しく見入ることもできた。
 公式HPのスタッフブログも毎週欠かさず読み、制作スタッフなどの苦労話や裏話も楽しく拝見できた。

 さて、次回はどのような内容の時代劇が放送されるであろうか。
 ちょっと、楽しみである。(夫)


(出典:NHK 公式HP 抜粋)

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コメント (4)
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