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11日(金)午後9時00分、フジ系列の金曜プレミアムでは、北大路欣也版の「剣客商売~陽炎の男~」が放送された。
昨日、その録画をやっと見ることができた。
秋山小兵衛(北大路欣也)と大治郎(斎藤工)の素敵な親子関係が描かれている池波小説珠玉のシリーズ。
今回のドラマ化では、原作本の「陽炎の男」と「嘘の皮」の2編がベースになっているとのこと。
原作の全巻は2、3度読み込んでいるが、大まかなことしか覚えていない。
「北大路演じる小兵衛はもちろん、小兵衛に窮地を救われたことから慕うようになる男装の女武芸者・三冬(杏)、小兵衛の40歳年下の妻・おはる(貫地谷しほり)、父とは対照的な生真面目に剣一筋の道を生きる小兵衛の息子・大治郎(斎藤工)とおなじみの豪華キャストが集結する」(出典:フジテレビ公式HP 抜粋)
剣客商売は、藤田まこと版の秋山小兵衛がもっとも親しまれていたと思っている。
今は亡き同俳優さんのライフワークともなっていたらしい。
時代劇専門チャンネルにおいて、再放送されている。
ところで、北大路版「剣客商売」も4作品目となるとか。
小兵衛(北大路欣也)と妻・おはる(貫地谷しほり)も、やっと二人の関係に息があってきたと思われた。
小兵衛(藤田まこと)と妻・おはる(小林綾子)のコンビは、回を重ねているからとてもしっくりしている。
北大路版も5回、6回と回を重ねるにつれて、小兵衛(北大路欣也)と妻・おはる(貫地谷しほり)こそが、原作の雰囲気をうまく表していると思えるようになるであろう。
ところで、田沼意次(國村隼)の妾腹の娘・佐々木三冬(杏)が、夢の中で出会う“陽炎の男”とは・・・。
三冬(杏)は、田沼家の暮らしは堅苦しいからと、母親の実家・和泉屋の寮に暮らしている。
すると、その寮に浪人者が押しかけてきた。
何のために押し込んできたのか・・。
一方、旗本・村松左馬之助の嫡男・伊織(窪塚俊介)が、好きになったお照(小林涼子)は、江戸の闇社会の顔役・香具師の元締めの鎌屋辰蔵(柄本明)の一人娘であった。
村松左馬之助は、かつて小兵衛(北大路欣也)が四谷に道場を構えていたころの門人。
その小兵衛(北大路欣也)が、偶然にも伊織(窪塚俊介)を助けることから、香具師の元締め・鎌屋辰蔵(柄本明)と関わることになる。
また、三冬(杏)の危難についても、小兵衛(北大路欣也)と大治郎(斎藤工)が関わり、いつものように小兵衛(北大路欣也)が、これらの2つの出来事を見事に解決する。
大治郎(斎藤工)と三冬(杏)は、そのうち結ばれることになる。
ところが、女武芸者の手前、三冬(杏)は自分より強い士(もの)でないと結婚しないと公言している。
今回の三冬(杏)は、密かに大治郎(斎藤工)に思いを寄せるようになる。
ほのかな女心も描かれている。
そのためか、大治郎(斎藤工)と三冬(杏)の演技は、ベテラン中のベテラン小兵衛(北大路欣也)や鎌屋辰蔵(柄本明)と違って・・・ちょっと、緊張しすぎてか固い面が見え隠れする。
香具師の元締め・鎌屋辰蔵(柄本明)、原作に沿ったいい雰囲気が出ていた。
さすが、貫禄の役者さん。
いいドラマを見ることができた。
来春、第5話の剣客商売が制作されることを願っている。
鬼平犯科帳スペシャルでもいいけど・・・。(夫)

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