新年会の次の日、朝起きたら窓から素晴らしい景色が見れました。
ホテルの部屋が9Fだったので、上から朝日に輝く弘前市の様子が。
弘前のシンボル・最勝院五重塔もばっちり写っています。
晴れてるように見えますが、この1時間後から弘前は雪がたくさん降り始めます。
この日の積雪は56cmという話もあったくらい降りました。
みんなが雪かき・・・お疲れ様です。
私たちは津軽の冬の風物詩、津軽鉄道の「ストーブ列車」を乗りに行きました。
五所川原駅に着くとなんと駅前でJRの職員さんたちが餅つきをしていました。
ちょうど私たちが車を止めて駅に戻ると、お汁粉が配られていまして食べることができました。
私はまだ今年お汁粉を食べてなかったので、とってもラッキーです。
あったかくて、やはりつきたての餅はうまいですねー!
津軽鉄道に乗るのは7月の風鈴列車以来です。
ストーブ列車も一昨年以来で2度目。
待合室の中には人がたくさんいました。
どうやらツアー客が居るようです。
ツアー客が居る時は団体専用のストーブ列車車両が出ます。
この日は3両あり、普通客用、個人客ストーブ列車、団体客用ストーブ列車です。
お正月ということもあってか、個人客も結構いてストーブの前の席はゲットできませんでした。
ま、しょうがないかな?
でもストーブの前って意外に熱いんだよね。
なんともいえない趣のある車両に乗るとワクワクします。
ストーブは石炭が定期的に職員の手でくべられます。
赤々と燃える火がチラチラ見えて、とてもレトロな雰囲気です。
列車が出発すると、ワゴンを押した売り子がやってきて、お酒やら食べ物やらを売り出します。
みんなお目当てのスルメをストーブの上に乗せて焼きます。
トレインアテンダントさんやワゴン車の売り子さんも軍手をつけてお客さんの焼き物のお手伝いをします。
なんかあったかいサービスを感じます。
列車の中にはいいスルメの匂いがしてたまりません。
とストーブのそばに座ってた初老の女性が私たちにも「どうぞ」と言って、焼きたてのスルメを分けてくれました。
ありがたい・・・
早速彼氏と分けて口に頬張るとスルメのおいしい味が広がります。
代りに彼氏はワゴンから「つくねいもチップス」を買って、その女性へ配っていました。
こういうふれあいも楽しいね。
窓の外は津軽の風物詩「地吹雪」で真っ白。
なーんも見えません。
と金木駅でお客さんがたくさん降りました。
どうやら個人客は斜陽館へ、またツアー客は地吹雪ツアーに参加するようです。
この天気なので地吹雪は間違いなく堪能できるに違いない。
たくさんお客が降りた後ストーブの周りも空っぽになったので、芦野公園駅まで一駅ほどですがストーブの前の席に移れました。
私達は金木駅の次の芦野公園駅で降りました。
次の折り返しのストーブ列車が来るまでは50分ほどあります。
そのためおいしい珈琲を飲もうと駅に隣接するカフェ「駅舎」へ入りました。
ここは弘前市の「万茶ン」で提供してる昭和の珈琲が飲めます。
昭和の珈琲はその昔太宰が通って飲んだという昔の珈琲を再現したものです。
「駅舎」の建物は昔の芦野公園駅をそのまんま保存して利用していて、店の中に荷物一時預かりなどの文字がちらちら見れます。
なんだか面白い。
私は津軽金山焼き自家焙煎珈琲、彼が昭和の珈琲を飲みました。
メニューには珈琲のほかにもチャーハンや鍋焼きうどんなんていうのもありました。
店の中は静かでジャズが流れて、珈琲を飲みつつ写真集を見たり旅の本を見たりして50分間十分楽しめました。
帰りは店から直接裏のホームへ出ることができます。
扉をくぐるとすぐに芦野公園駅が!
お店の軒下のツララがすごかったですね。
しばらくしてストーブ列車の汽笛がボーっと聞こえてきました。
雪の向こうから列車のライトが見えます。
行きと同じストーブ列車が、中里駅で折り返して戻ってきました。
中に入ると同じアテンダントさんと売り子さんがいました。
「あ、さっきと同じかですね。お待ちしておりましたよ。」と言ってくれました。
お客が私達しか居なかったので、ストーブの真横のイスへ座りました(ストーブの正面だと熱過ぎるので)。
金木駅からはまたどっとお客が乗って、すぐににぎやかになりました。
これ↑発見したときびっくりしたんだけど、窓枠の下に栓抜きが付いてるの。
昔の車両ってすごいね!
おそらく飲み物が今と違いペットボトルなどではなくて、ビンが多かったせいなんだろうとは思うけど。
帰りは彼の東京土産の大学芋を食べながら、のんびり戻りました。
列車の旅もたまにはいいものだと彼氏も喜んでくれました。
無事五所川原駅について待合室に行ったら、ちょうど良く箱根駅伝のゴールが見れました。
今年も東洋大が制しましたね。2連覇おめでとう!
久々のストーブ列車は楽しかったです。珈琲もうまかったしね。
次に会うのは今週末、東京へ私が行きます。