秘湯好きなら誰もが一度はあこがれる・・・
そんな群馬の山奥にある「法師温泉」へ、
お正月休みに1泊してきました!
以前日本秘湯を守る会のコミュニティで知って、
ずっと行きたかった温泉であります。
やっと行くことが出来ました
まず行くまでが大変です。
東京からは上越新幹線で上毛高原まで。
そこからバスで猿ヶ京というところへ行き、今度は町営バスに乗り換え法師へ。
バスを乗り換える当たりが秘湯っぽい。
上毛高原では余り目立たなかった雪が、法師へ付く頃は周りは雪に閉ざされてました。
いざ着くとそこにはとても歴史のあるたたずまいの建物が見えてきました。
入口には日本秘湯を守る会の提灯があります。
法師温泉は本館と別館、法師の湯が国の登録有形文化財になっています。
玄関を開けて中に入るとホテルでいえばロービーのような場所ですが、
吹き抜けで歴史を感じさせます。
手前の木でできた火鉢が又大きい。
神棚も大きいです。
上には二階の踊り場が見え、昔の旅館の名残だそうです。
そもそも法師温泉はその昔、弘法大師が発見したと伝えられ、その名がついたとのこと。
すでに1200年もの歴史があるんですから驚き。
今回泊まったのが本館でした。
明治の建物ということで、雰囲気ばっちり。
壁が薄く気密性がないので夜でもストーブ付けっぱなしですが、
コタツがまたいい雰囲気を出しています。
また私たちが泊まった部屋はなんと竹久夢二が宿泊した部屋との事。
うわぁー、歴史の人物と同じ部屋に泊まれるってなんかいいね。
ちなみにうちらの部屋の両隣は、与謝野晶子、川端康成が宿泊したそうです。
早速お楽しみのお風呂へ行きました。
私はこの宿泊中、計6回お風呂に入りました。
法師温泉には混浴の「法師の湯」のほかに「長寿の湯」「玉城乃湯」(露天付き)があり、それぞれ男女別時間性で入ることが出来ます。
湯の質はどれも一緒ですが特に素晴しいのがやはり「法師の湯」。
泊まりだと女性専用時間に入ることが出来ます。
なんと言っても建物(鹿鳴館風)が素晴しく、またお湯も足元湧出なんです。
これは浴槽の底に敷き詰められている玉石の間から、新鮮なお湯が湧き出ているんです。
たまにポコポコ・・・っと気泡と一緒にあったかいお湯が出てきます。
この場所に腰を下ろすとあったかくてくすぐったくて不思議な気分になります。
日本にも足元から出てくる温泉はそうそうありませんから貴重ですね。
お湯は無色透明でかなりぬるめですが、優しい肌触りのお湯です。
長湯には最適だと思います。
また湯船には丸太で仕切ってあって、この丸太に頭を乗せたり腕を乗せたりしながら皆が思い思いでくつろいでるのがいいです。
夜はランプの明かりが仄暗く、混浴でもけっこういけそうな雰囲気です。
そんなわけですっかり法師の湯が気に入り、4回も(うち一回は女性専用時間)入浴してしまいました。
お風呂上りはロビー横にある囲炉裏端でサービスのお茶を頂きました。
囲炉裏の火の鉄瓶で入れるお茶はあったかくて格別でした。
お風呂の次のお楽しみはやっぱりお食事ですが、悪くなかったですよ。
次々と追加で料理を持ってこられるのでかなりの量だったかと思います。
お肉も鍋もお正月料理も少しあって大変おいしかったです。
お腹が一杯になったら、部屋でごろごろしながらお風呂に入るを繰り返してました。
残念なことといえばマッサージがないことかなぁ。
秘湯なためマッサージ師が来るのが大変との事。
でも泊まってのんびりお湯を堪能できて本当によかった。
やっぱり年に一度は宿泊で温泉へ行きたい。
○法師温泉 長寿館 群馬県利根郡みなかみ町永井650