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BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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虚空の旅人

2008-09-05 21:30:34 | 読書感想文
前作の「夢の守り人」から7ヶ月・・・待って待ってやっと出たシリーズ4作目の「虚空の旅人」。
今までタイトルが守り人だったのに、この作品は旅人。
なんだろう?と思ってると、なんと主人公がいつもの女主人公バルサではなく、皇太子チャグムになっていた。
1作目でバルサに命を助けられたチャグム。ただの1作限りのキャラにしておくのはもったいないなぁと思ってたのですが、あれから3年で(守り人は1作で1年過ぎる)3つ歳をとりそれなりに成長したチャグムはさらにさらに魅力的なキャラに。
神の子として大事に育てられた気品と、英才教育のおかで聡明で頭の良い、一見冷静そうに見える立派な皇太子に。
しかし話が進むにつれ、その境遇ゆえに父親に命を狙われた暗い過去を持つチャグムの心のうちと、バルサ達との一時期の生活がもたらした人間らしい温かみのあるチャグムの一面が見え隠れして、それがまた子のこのたとえようもない魅力として書かれてるのが面白い。
チャグム大好きだわ!

しかも今回は今までのようにひとつの国の中の話にとどまらず、周辺諸国の事情や他国との戦争のかけひきなど、物語の世界がぐんと何倍にも広がってきたので、さらにさらに面白い。今までの守り人とは違って「外伝」扱いになってるというが、なるほどなぁと思った。たしかに守り人の世界の話ではあっても、守り人とはまったく異なる話にも思える。
なにより成長したチャグムがバルサ達以外の人間と接しあい、いきいきと輝いていくのがうれしい。
これはまたこの次のシリーズが楽しみでしかたがないのだが、なんと5作目は来年の夏発売だとか。。。1年もまたなくてはいけない。これはハリポタ状態だよねぇ。
あと今回お付の参謀シュガが大活躍してて、これもうれしいな♪

○虚空の旅人 新潮文庫 上橋奈緒子 590円

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