小さいころから、私の春休み映画といえば=ドラえもん。
ドラえもんが好きでアニメも見てたし、コミックスも集めていたし、
大長編ドラえもん(映画原作)も大好きだった。
映画館の大画面で始まりの冒頭ピンチに陥ったのび太が、空に向かって「ドラえもーん」って叫ぶ時。
その声にこだましてあのおなじみの音楽が流れてくる(アンアンアン、、、)。
もうここで泣いちゃうんですよ。
映画が始まるんだーって嬉しくて、うれし泣きしちゃう。
大人になってもまたドラえもんが見に行ける機会が与えられてほんとに幸せ。
先日公開されたばかりの「ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021」を家族で見てきた。
小さい子(特にすばる)にとってはまだ長すぎる映画だったかもしれないが、
始まってみれば私のほうがもう話に夢中。
「のび太の宇宙小戦争」はリメイクで、1985年に上映されたオリジナルはもう何回見たかわからないくらい見たことがある作品。
脳にしっかり記憶された話ではあるけれど、
改めて現代のアニメ技術で作られた話はよくできていて、
特に戦闘シーンの迫力がすごかった!!
個人的にスターウォーズよりもいいんでない?と思うくらいに。
一番心が打たれたのは少年大統領であるパピの演説でしょうか。
とらえられたパピが国民に対して大統領として呼びかける場面があります。
ドラえもんとはいえ、この映画は戦争映画であります。
ちょうどこの映画が公開された同じ週に、ロシアがウクライナに侵攻。
まさに映画の外の現実世界でもまさかの戦争が起こってしまった。
そんな中でのこの映画の公開、偶然とはいえ恐ろしい。
今の世情だからこそ、パピの言葉が胸に刺さった。
たとえどんな状況になっても自分に嘘はつかないパピ。
ほんとにかっこいいです。
そして自分だけ逃がされたことによって地球にたどり着き、
そこで異星人であるのび太たちと出会う。
本来は別の星の問題であるのにも関わらず、彼らは危険を顧みず自分に手を貸してくれる。
他者を思うやるという心に触れるパピ。
シンプルだけどとても大切なメッセージを訴えてきます。
今回は特にスネ夫としずかちゃんの活躍がすごい。
敵の大群に恐れをなして隠れてしまうスネ夫。
10歳の子供なら怖がって当たり前です。
むしろ子供から大人にステップアップしている証拠(恐れを感じ取る)といえる行動。
対するしずかちゃんはそんなスネ夫をいさめるわけでもなく、
そっとして置いてたった一人で戦車に乗り込み戦闘へ向かっていく。
1985年のオリジナルでも同じシーンがありました。
「私だっって怖い。だけど何もせずにやられるなんてあんまりみじめじゃない。」
あの頃からみんなのアイドルである紅一点のしずかちゃんだけど、
いざとなったら強くて優しくて行動力のある女の子なんです。
リメイク版も子供のころに見たオリジナル同様に感動しましたね。
このように爆笑シーンがありつつ、涙腺を崩壊させる場面も多々あり、とにかく素晴らしい映画だった。
やっぱりドラえもん。
勇気と友情と感動を十分に与えてくれる。
子供に見せたいアニメ、映画であり、大人だって見るべき映画である。