BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
読んだ本や見た映画、食べた料理、旅先、育児や日常のことなど、趣味をつらつら語ります

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

2008-04-11 22:46:34 | 読書感想文
ひさびさ、、、漫画ネタを。

「海街diary 1 蟬時雨のやむ頃」は吉田秋生の最新シリーズ。

吉田秋生といえば、「BANANAFISH」に「夜叉」とけっこうハードボイルド的な内容のストーリーが多いです。
私も「BANANAFISH」にはかなり影響されてNY留学までしちゃいましたから。
今回はそんな彼女の作品とは180度も違うストーリーになってます。
吉田秋生の意外な一面?いや、案外こういう話を描かせたらピカ一な気がします。

舞台は鎌倉。
主人公は3人姉妹と血の半分つながった腹違いの妹を合わせた、4姉妹のお話。
女子が4人いればこうもにぎやかってくらい、楽しい雰囲気が伝わってきます。
作者も子供時代一時期過ごしたという鎌倉の風景がお話と共に場を盛り上げて、やはり湘南の海はきれいなのだろうと思いますよ。
佐助の稲荷の話や、鎌倉の少年サッカーチームなど、とってもリアルにほのぼのしてますが、家族や血のつながりというもののあったかさみたいなものがじんわり伝わってくる。
また4姉妹が住む祖母から譲り受けた古い家というのがまたいい雰囲気なんですよね。鎌倉用語みたいなものも出てきて、楽しいです。

初めは末っ子のすずも新しい姉たちと話すのはぎこちないのですけど、徐々に打ち解けていって、最近こういうファミリー系の話ってないから新鮮。
ところで次女の彼氏の明章くんって、作者の「LOVERS KISS」の主人公の藤井明章だよねぇ。なんかつながってるぞっていうか、この作者はキャラをちがう作品でも使いまわし(リンクかな?)するから、ここでもまさかこうなるとは、、、さすがです。

ちなみに2007年文化庁メディア芸術祭・漫画部門で受賞しました。そのうち映画にでもなったりして。。。「LOVERS KISS」はなったしね。

○海街diary 1 蝉時雨のやむ頃  吉田 秋生 小学館

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。