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私の好きな守り人シリーズの小説を書いている上橋さんの、本業である文化人類学についての本。
オーストラリアのアボリジニについて研究しています。
ただしここで登場するアボリジニは、映画やオーストラリアの観光のシンボルとして登場するステレオタイプな、あの赤茶けた肌で自然とともに生きるアボリジニではありません。
長い歴史の中で白人とともに生活してその固有の文化を失いつつある、都市の中に生きるアボリジニです。
ですから「隣の・・・」アボリジニなのです。
見た目はもう白人と見分けがつかない人々です。
でもたしかにアボリジニとして、生活のどこかで白人社会からは切り分けられた中途半端な存在としてみえます。
複雑なその環境を作者がリポートしたものです。
その中にはやはり都市で暮らすアボリジニではあるけれど、
脈々と受け継がれていく家族との関係や呪術の恐ろしさなどを垣間見ることができます。
そういえば私の上司がオーストラリアのアボリジニは白人だよと言っていました。
私はそれは間違いではないか?と始めに聞いたときに思ったのですが、私の上司が言ったのは少なからず正しいということがわかりました。
今現在オーストラリアにいるアボリジニは大部分がほとんど白人なのであろうと思います。
長く混血を繰り返すうちにアボリジニの特徴である赤茶けた肌はなくなり、まったく普通の白人と見分けがつかなくなっています。
それはもう止められることではないと思います。
小説とは一味違がった上橋さんの仕事ぶりを垣間見れて面白かったです。
この本とは関係ないのですが、近年オーストラリアのウルル(エアーズロック)が登山(立ち入り)禁止になるそうです。
私にとってまだ一度も行ったことがない場所なので、この決断には初めはすごく残念に思えました。
しかしあそこはアボリジニの聖地ということで、
私たちは何年も何年もその聖地を土足で踏みにじってきたんだなぁと思うとすごく恥ずかしいです。
日本で言うならば伊勢神宮や出雲大社の中を土足で踏みいれられたようなものですから。(この例えはあっているのかなぁ?)
もう遅いかもしれないけど、少しでもアボリジニの文化が継承され残って行くようにとこの本を読んで思いました。
しかし私もオーストラリアに行ってみたいなぁ。
特にこの本で紹介されてた地区を含む、西の地方(州都はパース)に行きたいです。
○隣のアボリジニ 上橋菜穂子 ちくまブックス
オーストラリアのアボリジニについて研究しています。
ただしここで登場するアボリジニは、映画やオーストラリアの観光のシンボルとして登場するステレオタイプな、あの赤茶けた肌で自然とともに生きるアボリジニではありません。
長い歴史の中で白人とともに生活してその固有の文化を失いつつある、都市の中に生きるアボリジニです。
ですから「隣の・・・」アボリジニなのです。
見た目はもう白人と見分けがつかない人々です。
でもたしかにアボリジニとして、生活のどこかで白人社会からは切り分けられた中途半端な存在としてみえます。
複雑なその環境を作者がリポートしたものです。
その中にはやはり都市で暮らすアボリジニではあるけれど、
脈々と受け継がれていく家族との関係や呪術の恐ろしさなどを垣間見ることができます。
そういえば私の上司がオーストラリアのアボリジニは白人だよと言っていました。
私はそれは間違いではないか?と始めに聞いたときに思ったのですが、私の上司が言ったのは少なからず正しいということがわかりました。
今現在オーストラリアにいるアボリジニは大部分がほとんど白人なのであろうと思います。
長く混血を繰り返すうちにアボリジニの特徴である赤茶けた肌はなくなり、まったく普通の白人と見分けがつかなくなっています。
それはもう止められることではないと思います。
小説とは一味違がった上橋さんの仕事ぶりを垣間見れて面白かったです。
この本とは関係ないのですが、近年オーストラリアのウルル(エアーズロック)が登山(立ち入り)禁止になるそうです。
私にとってまだ一度も行ったことがない場所なので、この決断には初めはすごく残念に思えました。
しかしあそこはアボリジニの聖地ということで、
私たちは何年も何年もその聖地を土足で踏みにじってきたんだなぁと思うとすごく恥ずかしいです。
日本で言うならば伊勢神宮や出雲大社の中を土足で踏みいれられたようなものですから。(この例えはあっているのかなぁ?)
もう遅いかもしれないけど、少しでもアボリジニの文化が継承され残って行くようにとこの本を読んで思いました。
しかし私もオーストラリアに行ってみたいなぁ。
特にこの本で紹介されてた地区を含む、西の地方(州都はパース)に行きたいです。
○隣のアボリジニ 上橋菜穂子 ちくまブックス