バークレー友子のテニスアカデミー日誌

オーストラリア、シドニーで30年目になるテニスアカデミーでの様子を書いています。よろしくお願いします。

ジュニア育成は難しい、でも。

2025-03-22 11:20:16 | 日記

コロナになったあたりから、現地のジュニアとのかかわりがとても深くなり

現地のジュニアのご父兄やジュニアの選手との関係にどっぷりとつかっています。

いろいろな人種が集まるオーストラリアなので、その人種なりの考え方や文化に影響されたり

うまくいっても途中でテニスを知らないご父兄の主観が入ってきて、信頼関係が崩れたり

本当にアカデミーが信じていることを理解しているようにみえて、理解してもらえてなかったり、

本当に育成は難しいと感じている毎日、それでも続けている私たちはやっぱり

この仕事が大好きなんだと思います。

そして答えはいつも探している状況ですが、テニスでの本当の成功とは

単なる勝つことではないということ。

もっと奥深い高尚なところにあると思っています。一言では言えません。

1つだけ思うこと、日本人だけかと思っていましたが、みんなと同じであることに安心感を

持っているジュニアがとても多いこと、本当に強くなりたいなら、みんなに内緒で

自分だけ全く違うことをしよう、となぜ思わないのかな、と強く思っています。

少なくとも自分の子供たちはそうやってきて、良かったと思っています。

 

 

 

 


今迄積み重ねてきたこと3

2025-03-21 09:57:17 | 日記

毎年1学期はレッスンが一番忙しい時期で、特にテニスオーストラリアの

クレーコートナショナル大会があるため、多くのジュニア選手がトレーニングに

来てくれています。

 

みんなとてもかわいくて、私とビンスには彼らの成長がとても楽しみです。

昨日ちょっと数名のご父兄と話をしていて、あるご父兄が、子供たちには試合で

たくさん負けてほしいと思っている、プロの選手でも負ける数の方が多く

その負けから多くを学ぶから、人生思うようにいかない、簡単でないことを今学び、

そして落ち込んでいる友達がいたら、励まし応援しあう、

単に厳しくではなく、しっかりした規律の中で楽しくテニスを楽しめる

このアカデミーの環境が大好きといってくださった方がいました。負ける数が多いことを

ご存じで、このように理解あるご父兄がもっと増えてくれたらと思った瞬間です。

 


今まで積み重ねてきたこと2

2025-02-12 18:47:09 | 日記

先日訪問してくれたベブさんとグラハムさん、そして今朝マリーさんと電話で

話して、少し前の自分たちのことを思い出していました。

今でも変わらないこと、それは単にテニスを教える、単にアカデミーに留学しました、

単にビジネスで、生徒集めて、はい、テニス教えています、という場所ではありたくないと

いうことです。

 

テニスアカデミーは世界中どこにでもたくさんあるし、テニスコーチもたくさん存在します。

でもテニスだけを教えるということをしてこなかったからこそ、今があるし、だから20年

たっても訪問してくれるホストファミリーがいるのだと思います。

テニスを通じて学べることは多いし、テニスを通じて人は変わることができます。

テニスで人と出会い、テニスに救われた人もいるでしょう。

 

単にテニスを教えて収入を得ることだけを目的にしているコーチもいるでしょう、

でもこのアカデミーはそういう場所ではなくて、人を育んで幸せな人生になれるようにと願って

いるだけでなく、自分たちも成長したいし、今でもテニスを通じていろいろな人に出会いたい、

と思って日々過ごしている私たちです。

新学期が始まり2週目の今日、そして左からハーパー、ドルーブ、そしてレオン、3人とも大きく

羽ばたいて、アカデミー生のリーダーになり引っ張っていってほしいです。

 

 


今迄積み重ねてきたこと

2025-02-12 09:29:01 | 日記

突然ビンスと私を訪ねに来てくださったご夫婦がいました。

20年近く会っていませんでした。ベブさんとグラハムさん、とても懐かしい。

そして変わっていなかったです。

今思えばそのころは全盛期だったかもしれません、多くの留学生がこの

アカデミーに来てくれていました。その時のホームステイでは一番のファミリーが

この二人でした。

今思えば、何がよかったかといえば、同じ価値観で、妥協せず、だめなことはだめ、

あるがままにオーストラリア式を指導してくれた、それも特別にこちらからお願いしたり伝えたり、

する必要はなく、心配することもなく、私たちと同じように生徒たちを導いてくださったことです。

 

大変なこともありましたが、一緒に頑張ってくれたご夫婦でした。

私も若かったから、今はできてもその時代言えなかったことがたくさんあったと

思います。でも今思えば、本当に、お二人が貢献してくれたことは一番ありがたいことでした。

そして今思うと本当に多くの日本の留学生をお世話してきた過去があり、自分は空港送迎もして、

ホームステイ送迎もして、ビンスの通訳もして、という日々を過ごしながら

自分の二人の子供たちの送迎もして料理もしていた、そんな時代があったんだなあと思い出しています。

そしてベブさんが先日話してくれた懐かしい生徒のエピソードは楽しかったことばかりで

大変なことについては一切触れませんでした。

このブログを読んで、あーベブさんだーと思って連絡知りたい方は

私にメールください。ホームステイに直接連絡して、こちらに知らん顔はなしです。

アカデミーとホームステイは1つのパッケージですよ。

と、ちょうど書き終わったときに、マリーさんからも電話がありました。確か今年で92歳に

なられると思います。とても元気で、週に3回ジムに行っているとのこと。仕事もしている

とのこと。マリーさんの連絡先も知りたい方はメールください。

マリーさんも皆さんがどうしているか知りたいそうですよ。

 

 


自信をつけるために必要なこと

2025-02-06 14:39:38 | 日記

新しい年になり、もう2月になりました。1月は全豪があるので、日本からの訪問の方や留学生で楽しい1ヶ月でした。

以前ほど日本からの留学生は多くはありませんが

過去の経験は活きていると感じます。

いろいろな人種が増え若い世代の家族が移住してきているオーストラリア、

試合でもレッスンでも大抵子供さんと親御さんがペアでくるケースがほとんど。

試合のサインインもご父兄がしたりするケースもあります。

でも留学の場合一人で参加するので、こちらを信じて任せていただけることに感謝しているのと

参加者にとっても自分で何でもしなくてはならないので、より一層良い経験だと思います。

もちろん子供は守られるべきで、親御さんは監督する権利があると思いますが

ある程度自立できるように、自分で自分のことができるようでないと

自分で自分の思いを伝えたりすることができないと、自己肯定感をしっかり高く持つことが

難しくなる(自信がつかない)という投稿を見ました。

自分にもそう言い聞かせています、そして改めて、自分の両親は私をさっと手放した、そのタイミング、

すごいなと感心します。何を聞いてもそんなの知らないよ、自分でやりなさい、と言われたものでした。

その時代だって痴漢はいたし、変質者もいた、なのに私を信じて一人でなんでもさせた、母、やっぱりすごい。