昨日で全豪が終わり、これで夏もほぼ終わりに近くなり新学期も始まり、通常通りの生活に戻りました。12月20日から1月末までは超スピードで過ぎていきました。
全豪の決勝のあとはいつもスピーチを楽しみにしています、優勝準優勝ともに素晴らしいスピーチでした。
1月で私のオーストラリア滞在33年目になってしまいます、早いものです。どうしてかわからないけれど、どうしてもこの国の文化を知りたくて、言語も流ちょうになりたくて、必死だった自分がいました。どうしてそこまで必死だったのかはわからないけれど、どうしても身に着けたいと思っていました。その中で誰一人私にアドバイスしてくれたり、今の時代よくあるエージェントの人が、助けてくれたりすることは一切なく、そういうサービスがあると知ってびっくりしたぐらいですが、その時代自分なりに方法を考えることができました。それはきっとそれだけ自分が必死だったからなのだと思います。
どうやってこの国の人と仲良くすればいいのか、どうやったら友達ができるのか、自分なりに試しながらいろいろやっていく中で、皆さんにお伝えできる簡単な方法は、人を助ける、ということだと思っています。
留学していると自分のことで精いっぱいになりがちですが、ここで人を助ける動きをすると、急に周りの態度が変わります、そしてそのコツがわかると、どんどん広がり、人から認められ、頼られ、信頼されるようになります。ですからテニス留学に来る日本の留学生にも自分のことだけに必死にならずに、周りをみて、自分はここで何ができるか、何を貢献したらよいか考えると、自分に大きなものがもたらされる、ということを教えてあげたいと思っています。
日本では便利だしお金を払えば何でも与えられ、何もしなくてもいいことが多くて、でもこの国ではお金を払ったからという感覚はちょっと違い、みな平等で文化が違うから、やってみると、本当に驚くぐらい周りが変わっていきますよ。
それをよく知っているビンスは、必ず、留学生に現地の子供のレッスンのときのヒッティングを頼みます、かかわらせてあげようとしているからです。