昨日の続きです。
初対面でもあたかも10年来の友達のように話してもらえて
仲間に入れてもらえることがありがたいと思えるのはたぶん、自分が初めてオーストラリアに来た時に、よい経験をしなかったからだと思います。
その時代インターネットはなく、調べられるのは本屋さんでみる情報誌、あるいは大使館に自分で足を運び(駅からとても遠い)そこにある資料から自分で調べるぐらいでした。旅行代理店に頼むこともできたのでしょうけれど、私は自分でやってみたかったのでしょう。
日本から国際電話をして、ガイドブックに書いてあったホームステイ先に多額のお金を払って泊めてもらえたファミリーから夕食は追加料金と急に言われ、その分支払いをしたり、通い始めた学校から紹介されたステイ先に行くと、あまりよいステイ先ではなく、夜中にドアノックされたり、お金を盗まれたり、家に帰ったら電気はつかないし、電話は通じてなくて、調べたらそのお宅は電気代も電話代も未払いですべて止められていて家の人たちはそれを知っていたのに、私には一切話してくれなかったり、そんな状況ですから、親切にしてもらえるなんてことは、ほとんどなかったわけです。
その経験があるから、名前を覚えてくれる人がいる、名前で呼んでくれる人がいる、気にかけてくれる人がいる、それだけでもとてもありがたいこと今でも思います。
そういう素晴らしい人たちの親切な行為に、自分は感謝しているっていう気持ちを伝えるために、挨拶とスマイル、最低限それだけは返してあげてほしいですね。
挨拶しなくてはならないからと、ただ決まりきった言葉を機械的に繰り返して言って、作り笑いをしているだけではなくて、心から挨拶もしないと相手には気持ちは伝わらないものです。
オーストラリアの人はゴマすりは好きではないですよ。本音トークが好きです。