バークレー友子のテニスアカデミー日誌

オーストラリア、シドニーで30年目になるテニスアカデミーでの様子を書いています。よろしくお願いします。

オージースピリット

2020-12-31 10:00:00 | テニス留学
雨の多い10日間でした、アカデミーの大会だけでなく28日からのゴスフォードの大会もスタートすらできませんでした。珍しいです。

2020年最後の日ですね、今日ラジオで聞いたことで私が感じたことを書きます。
オージースピリット、どうにかなるさ、というオーストラリアの人の姿勢についてです。

つらい時、どこかが痛い時、悲しい時、寂しい時、大変な状況のときも、オーストラリアの人はいつも冷静です。
どんなに忙しくても、どんなに大変な状況のときも、そのつらさを見せることはありません。
コロナで仕事を失っても、感情的になっている人はあまり見かけません。

その、どうにかなるさ、というオーストラリアスピリット、だけど、どうにかなるさと思っているから何もしないでのんびり、のんきなわけではなく、どんなに大変でもその様子を人には見せない、どんなに忙しくても、どんなに辛くても悲しくても、誰かからの同情を求めたり、甘えたり、助けてもらおうという態度ではなく、大変さを相手に見せずに頑張るのがオージースピリットだと思います。

それはテニスの試合でも同じで、大変な状況にあるときでも、パニックになった様子を相手に見せてしまうより、大丈夫だと言い聞かせ、冷静に対応するほうが、うまくいくと思います。

息子が中高とテニスでお世話になったある先生、名前は出しません、娘が中高とテニスしていた時も学校関係のテニスの試合をまとめていて、とにかくテニスがそして若者が大好きな先生です。だいぶ前からシングルで、大人になったお子さんも何人かいますが、最近新しい出会いがあり結婚されたことをフェイスブックで知り、あーよかった、あの先生も素敵なパートナーが見つかり、幸せそうだと、その方と一緒に食事したり旅行したりする写真を見ながら思っていました。

1年ぐらいたって、先日奥様をなくされたと聞いて、大ショック。
えーどうして、あんなに幸せそうだったのにと、フェイスブックで見る幸せな表情からは想像もできない事実でした。フェイスブックに出てくることだけじゃない、周りにはわからない事情がある、あんなに幸せそうに、楽しそうにしている、一切辛さを見せなかった(そして今も)彼の強さに驚かされました。

どんなに大変なときでも、つらくても、その様子を周りには見せない、何も知らず電話で私がお願いごとをした時も、メールした時も、一切何も言わず、すぐに助けてくれました。
これがオーストラリアの精神です。

そしてオーストラリアのコロナ対策とその追跡は世界一だと思います。そのオーストラリアに守られて無事仕事ができ日々暮らせていることに感謝。
皆様よいお年をお迎えくださいね。





独立心を養う

2020-12-28 12:00:00 | テニス留学
本来なら大忙しのこの時期、静かに過ごしています。

今年の夏は雨が多いと予測されていて、そのせいなのか、16日からの大会は雨の中延期しながらやりましたが、終了できませんでした。

それでも昨日27日のジュニアUTRの大会は良いお天気でたくさんの参加があり、いつものように楽しい日曜日でした。

最近気が付いたことですが、私の子供がテニスの試合に出ているとき、私が仕事しているということもあり、一切付き添わず、トーナメントデスクに行くことすらほとんどなく、木陰でこっそり見ているということばかりでした。サインインするのに、トーナメントデスクに一緒に来て、サインインして、質問があれば、ご父兄から質問をして、一試合が終わるたびに付き添って、話をして、トイレまで一緒に行って、出てくるのを待って、と子供たちがテニスを通じて友達を作れるよいチャンスや自分で考えて行動できる機会が、ご父兄との行動があまりに多すぎて、失われているのではということです。

それも一組二組ではなくて、ほとんどのジュニアがそのように行動していました。

面白いのは、そういうジュニアたちがご父兄が近くにいるときと、いないときで、まったくの別人になっているということです。あれーこんな性格だったんだ、こんなにおしゃべりしてくれる子だったんだ、と気が付いたことも多々あります。
アカデミーの大会は、単なる勝ち負けを決めるだけの大会ではないつもりで運営しています。
きちんと挨拶できない子は入り口からやり直し、手をポケットに突っ込んだまま質問してくる子には手を出すように、ガムかみながら話す子にはガムは捨ててと言われ、話を聞いている最中にあくびをする子は腕立て伏せ。

そういうきちんとした規律の中で楽しくテニスが楽しめるように、そして勝っても負けても、UTRのレーティングが上がっても下がっても、とにかくテニスがみんなが一生できるスポーツになるように、と願っています。




日曜日の大会は毎週のようにきてくれて、レッスンも受けているアンドリューとピーターです。

小さな社会にとどまっているのはもったいない

2020-12-18 16:26:00 | テニス留学
ジュニアの大会が終了して、16日からは大人の大会を開催しています。
毎年この時期テニスオーストラリア主催のオープン大会を開催する代わりに、UTRの大会にしました。
賞金総額5000ドルというとても寛大な金額の賞金がもらえる大会です。

大会でもトラブルになる、ほとんどのケースはオーストラリア式を理解していないことが本当に多いと感じます。

オーストラリアがいろいろな国の文化に対して、人々に対して寛大すぎるぐらい寛大なので、自分たちのやり方が通ると勘違いしてしまうのでしょうか?
変えることが難しいのはわかりますが、国によりルールやしきたりがあるということにどうして気が付かないのかなと思います。

オーストラリアでのやり方を尊重する姿勢さえあれば、英語なんてできなくても十分、とても楽しく過ごせて、その上世界が広がるということを、日本から留学生が来られるようになったとき、教えてあげたいです。
そしてその、違ったやり方、考え方を知っていることは、これから日本が変わろうとしている中で、大きく発揮できる力だと思います。

自分の今いる狭い、小さな社会だけで満足していないで、違った考え方ややり方を知ることからもっと多くの友達ができて、もっと違う場所にもいかれて、もっと多くの人から頼られたり、好かれたり、テニスでももっと上のレベルに行かれたりする、日本できっと尊敬されもてる人になれる、ということを、伝えるのが私の使命だと思っています。

普段当然と思っていることが実は違う、そういう考え方だけじゃないということを知ることは、とても価値があり、興味深いことです。
変わることを恐れず、面白いと思ってほしい。
それに気が付かせてあげられるように、頑張りたいと思っています。



無事ジュニアチャンピオンシップ終了

2020-12-13 16:12:00 | テニス留学
12月12日土曜日と13日日曜日にアカデミー主催のジュニアチャンピオンシップスが終了しました。
スポンサーの方の提案により、開催しましたが、たくさんの方のサポートによりよい大会になりました。
来年もこのチャンピオンシップは冬と夏に2回行う予定です。

最終日にはグランドスラムタイトルを持っているオーストラリアのレジェンド2名、レスリーさんとトニーさんもいらして、表彰式でトロフィーを渡してくださいました。
優勝者500ドル、準優勝者250ドルというほかにはない賞金と巨大トロフィーというとても魅力的な大会だったので、多少トラブルもありましたが、みな喜んでくれて楽しかったです。



コロナで通常の大会が行われない2020年でしたがUTRのお陰でたくさんの方に試合ができる機会をもたらすことができてよかったと思います。




2020年の非日常

2020-12-09 12:45:00 | テニス留学
2020年は本当に誰にとっても想像もしなかった、まったく違う年になりました。
それでも仕事をさせてもらえる、仕事がある、ということはとてもありがたいことです。

今年はマンリーに行かない本当に非日常を一番感じる今で、全豪の日時もずれるようですが、それでも順応できる人間でありたいと思います。
ワクチンもできて、国境が開くのはもうすぐかなと願っています。

オーストラリアの感染者はほぼゼロの日が続き、感染者が出ても空港検疫見つかり、そこでストップしていて、素晴らしいと思います。

さて、スポンサーさんのご厚意により、ジュニアチャンピオンシップスが開催される今週末、ヒートアップしすぎたご父兄、誰が入れるんだろうと発表を待つご父兄、日本で受験結果を待っているみたいなそんな感覚です。

このチャンピオンシップシリーズを企画してからは、息つく暇もないぐらいの忙しさでした。そして今年は通常のマネートーナメントを行わない分、UTRでオープントーナメントを16日から開催します。
マンリーがなくてATPカップもないですが、引き続きテニスを盛り上げていきます。smile