花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

夢のクリスマスローズ

2012年01月12日 | 学校
加速器を使ってイオンビームを光速まで加速させ
それを植物体にぶつけDNAを切断し変異を誘発させる突然変異育種。
これはTEAMが管理している変異を誘発させたクリスマスローズです。
鉢に挿している札にはC20と書かれてあります。
Cは炭素、20は変異のために種子に加えた力で単位はグレイといいます。
つまり炭素イオンを20グレイというエネルギーで種子にぶつけ
DNAを切断したという意味になります。
ところがせっかく変異を起こさせても体のあちこちがおかしくなったら困ります。
この方法は切断される箇所が少ないという長所があります。
つまり花の色を決める場所が切れて変異がおきると
他の特徴は以前と変わらないけれど色だけが違う植物ができることになります。
これは育種期間を短縮するうえで極めて有利な特徴です。
ところが変異を確認できるのはこのクリスマスローズの子です。
したがってなんとしても今年は自家受粉させた種子がほしいのです。
よく見ると大きな芽がついています!
今年は待望の花が咲き、夢の種子が採れるかもしれません。
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寒締めレタス

2012年01月12日 | 学校
こちらはレタスです。
無加温の温室の中でも元気に育っています。
ホウレンソウではわざと寒さに当てる「寒締め」という栽培法があります。
植物は低温を受けると凍らないように細胞の糖分を増やします。
したがってジャガイモなんかも保存したものは甘くて美味しくなるのです。
おそらくこのレタスも小さいけれど甘くなっているはずです。
生で食べるレタスそこその甘さは引き立ちます。
こんなに元気なので来年は「寒締めレタス」として
栽培してみたいと思います!

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