花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

食害者

2013年06月06日 | 研究
このサクラソウの花を見てください。
花とガクの境目に小さな孔が開いているのがわかりますか?
食害者によって開けられたものです。
小さな甲虫が花にいるのを見つけましたが名前がわかりません。
そこでいつもお世話になっている筑波大学に問い合わせてみると
おそらく「ハナムグリハネカクシ」の仲間ではないかとのお話です。
この虫はこのように孔をあけてしまうので、
中に入っている雌しべや雄しべが傷つき
受粉できなくなってしまうそうです!
それでなくてもポリネーターと呼ばれる送粉者、受粉者が
見当たらない種差海岸、繁殖しにくい環境にあるのは確かです。
じっくりと自生地を調査することで
今まで気づかなかったいろいろなことが分かってきました。
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10枚花弁

2013年06月06日 | 研究
このサクラソウをご覧下さい。
通常は6枚の花弁ですが、これは10枚もあります。
満開時では数百輪もの花が咲いていますが
このように花弁が多いものは数輪だけ。
よく起こるとはいいながらも、珍しい現象です。
これは突然変異ではなく、何かの障害で起きた奇形の一種!
したがって子や孫には遺伝しないと思われます。
レスキューも一段落して落ち着いて調査してみると
興味深い群落の特徴が見えてきました。
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