花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

花弁とがく片

2013年06月17日 | 研究
これはバラバラにしたキキョウの花。
上段が花弁で中段ががく辺、一番下はこれらがついていた花の原基部です。
何だか変な感じがしませんか?
それもそのはず、左の花は花弁2枚が緑のがく片に変わっています。
逆に右はがく片の3枚が紫の花弁に変わっています。
さて、みなさんはABCモデルというのをご存知ですか。
植物の花弁、がく片、雄しべ、雌しべがA、B、Cの3つの遺伝子の
機能の組み合わせによって決定されているという説です。
簡単に説明するとAのみがはたらくとがく片になり、AとBがはたらくと花弁になる。
BとCがはたらくと雄しべとなり、C だけはたらくと雌しべになるという仮説です。
しかし今は遺伝子の解析により多くの植物でこの説が正しいことがわかっています。
このキキョウはチームが数年前に、理化学研究所に依頼して
種子にイオンビームという放射線の一種を照射してもらい人工的に遺伝子を傷つけ
突然変異を誘発させた世界にひとつだけのキキョウです!
花弁やがく片の変異だけでなく、花や葉の形、色、草丈、開花期など
いろいろ不思議な変化があらわれています。
現在、開花の真っ最中で、2年生が毎日放課後調査しています。
この研究は来年秋に完結予定のため、現在はまだ途中。
したがって今年はこの変な花でカレンダーでも作ろうと計画しています。
世界でひとつだけの花を見たい方は
ぜひ第2農場のガラス温室を覗いてみてください。
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記念樹

2013年06月17日 | 環境システム科
ここは第2農場、豚舎の跡地です。
この周辺に環境システム科の実習施設が
2年かけて3棟建設される予定です。
現在、県や関係業者との打ち合わせが進められており
年度内に2棟完成し、来年から環境システム科の
第1回生、2回生が使う予定です。
名農は緑が豊かでこの場所にも大きなサクラの木がありました!
しかしこの施設を作るために木が切られてしまいました。
そこで環境システム科では来春、この周辺のどこかに
新学科誕生の記念樹を植えたいと考えています。
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