花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

いたずら実験「人工交配」!!

2017年04月28日 | 研究
みなさんは人工受粉をしたことがありますか?
草花好きなら試したことがあるかもしれません。
やり方は意外と簡単です。
まず開花直前のつぼみをひとつ選び
ピンセットを使って花弁、雄しべを摘み取ります。
この際、雌しべを傷つけてはいけません!
きれいにとったらこの写真のように袋を被せます。
袋は通気性のある茶こし袋が最適です。
この作業によって自分の花粉が
雌しべにつくことを避けることができます。
次に花粉親となる花を選び、
開花したら雄しべから花粉を採取します。
そうしたら袋をあけて、筆や耳かきの毛で花粉を雌しべにつけます。
あとはもう一度袋を被せて実が大きくなるのを待てば良いのです。
チームではかつてクリスマスローズ、
プリムラ、イチゴで実験をしましたが簡単に種を得ることができました。
みなさんもぜひ挑戦してみてください。
さてこの植物は草花ではありません。
実は南部町名物の「八助」という梅。
でも正しくは梅ではなく杏です。
花粉親はこれまた有名な梅である南高梅。
南高梅の方が数日開花が早いので、
今年も1輪しか受粉できず、成功しにくいとは思いますが
そんないたずら実験をチームは行っています。
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実験をデザイン!

2017年04月28日 | 研究
ここはチームが本拠地としている純化温室。
結成してから今年で9年、すっかりチームの色に染まっています。
さてそんな温室の中で何やら面白いものを発見しました。
それはいくつも並んでいる薄く透明の容器です。
この容器、どこかで見たことはありませんか!
実は水生生物を入れて観察する容器なのです。
しかしチームの3年生はこの容器の底に穴をあけて
透明な底面吸水鉢を作りました。
目的は植物の根の観察。
つまりこれはルートボックスなのです。
研究で一番楽しいのは必要なデータはなにか、
そしてそれをどんな方法で得るかを考えること。
「実験をデザインする」という人もいるぐらい面白いところです。
でもそれに適した装置がない場合もよくあります。
そんな時はこのように作ってしまえばいいんです。
ものづくりと研究の醍醐味がここでも発揮されています。

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