花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ゴホンといえば・・・?

2017年09月29日 | 研究
チームフローラフォトニクスでは7〜8年前から
薬用植物にいち早く注目して栽培にトライしてきました。
ムラサキ、甘草などいろいろ栽培しましたが
現在2年生が取り組んでいるのがこの植物。
根を見て何の植物かわかりますか。
答えは桔梗(キキョウ)。
あの秋の七草のキキョウの根です。
実はこのキキョウの根が薬になるのです。
効能はなんと咳をおさえ痰をなくす作用。
このキキョウの根を材料にして作った薬は
みなさんも知っているあの「龍角散」。
成分はこちらも有名なサポニンです。
多くが輸入されているため何かあったら大変。
ならば日本で、それも効率よく肥大させようと
2年生が春から取り組んできました。
今年は思うような結果が出ませんでしたが
手応えも得ています。
来年は本格的な実験が始まる予定です。

コメント

高額な怪しい白い粉!!

2017年09月29日 | 研究
机の引き出しの奥にガラスの瓶を見つけました!
チームにとってはとても懐かしい宝物です。
これはブラシナゾールという薬剤で
この溶液を植物に散布すると
ブラシノステロイドという植物ホルモンが
合成されなくなります。
するとどうでしょう。
日陰に置いても葉の色が濃くなり、
徒長もしなくなるのです。
まるで光を人一倍感じているような
不思議な振る舞いを見せるのです。
この貴重なブラシナゾール、
チームはいろいろな植物に散布しては
その変化を探ってきました。
実はこのブラシナゾール、
理化学研究所からいただいたものです。
当時は市販されていませんでしたが
その後、薬品会社から販売されました。
その金額を見てびっくり。1g500万円!
チームは3g以上も持っていたので
この瓶だけで1700万円にもなります。
中は単なる白い粉。
チームが高額な白い粉を隠し持っているという
噂がたったらおまわりさんが勘違いして来てしまいそう。
久しぶりにこの薬剤を使った実験をしたくなりました。


コメント